Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

バッハさんよりオオタニサ~ン~2021回顧④~

2021-11-25 05:12:46 | コラム
年度総括、第4弾はスポーツ。

去年同様、避けて通るわけにはいかないのが東京五輪で。
コロナが流行せず通常どおり開催されていれば自分は、ボクシング・柔道で、末端ではあるだろうけれど取材陣として特等席で観戦出来たはず。
様々な感情がこみあげてきて素直に金メダルばんざい♪ と楽しめなかったのは事実で、いいんだべか開催して? という思いのままニュースだけで結果を知り、日本におけるコロナ感染者が爆発的に増えなかったことにより「余波はなかった」みたいな空気が出来上がり、開催の是非を再検証する流れになってないことに「???」と思いつづけていたりする。

いうまでもないがアスリートに罪はない。
ないが、この背景により、五輪などに浮かれる空気そのものが嫌いなひとたちと、そうでないひとたちの分断が、さらに決定的になったような気はするんだな。


そんな自分が選出するトピック10選は、以下のとおり。
少しだけ五輪競技が入っているが、あくまでも競技の内容で評価しています。


①井上尚弥・村田諒太 年末に国内戦決定、しかしともに地上波なしのPPV配信に!(ボクシング)



野球やサッカーでさえ地上波なしがあるのでね、当然といえば当然だが、(はっきりいって結果の見えている)尚弥くんはともかく、村田くんの相手はすごくって、村田くんの善戦を期待しつつ、一般層にゴロフキンを知ってほしいと願うボクシングファンは多いはず。
だからフジテレビ、頑張ってほしかったけれどAmazonプライムすごいね、そーとーな金が動いていると思われ。。。

もちろん生中継を観ますよ、すでに有給を取ったし(^^;)


②セパともに去年Bクラスが優勝(プロ野球)

現在、日本シリーズでの熱戦が展開中。

仕事なのでテキスト速報しか追えていないが、拮抗したゲームが多くすごく楽しめる。

う~ん、ヤクルトにいってほしいかな。


③大谷翔平、大躍進(メジャーリーグ)

年下だからかな、同世代のイチローのときとはちがった感慨がある。

とうとう出てきたか新人類!みたいな。

性格も含め人気が出るのは当然、野球少年にとっての新たなロールモデルの誕生といっていい。


④RENA、膝一発の逆転勝利(MMA)

これはベストショット!


今年、格闘技の世界では「華があるか、ないか」論争が起こっていて、ヒトコトでいえば「こういうこと」だと思う。

KO出来るファイターが少ないこの階級(50kg前後)の女子で、判定までもつれることのほうが少ないRENA、そろそろ世界のリングに進出していってよいと思う。

とりあえず声を大にしていいたいのは、このひとの存在を張本勲爺がどう評価しているのか聞いてみたいってこと。
日本が誇れるファイターだけど、女子だから認めないっていうんだべか!?(語気強め)

※先日の試合を、フル動画で。山本美憂さんもかなり成長している。オーバーハンドとか、すごくキレがあるもの。しかし…。



⑤MVPは伊藤美誠(東京五輪)

体操や水泳が振るわないなか、中国と競るゲーム展開が出来るようになった日本の卓球は現在が隆盛期だろうか。

なかでも強心臓の持ち主の美誠ちゃん、彼女の試合だけは安心して観ることが出来るほどなんですわ。


⑥RIZIN、東京ドーム進出(MMA)

制限下、、、ではあったけれども。

そしてこの試合に、観客も視聴者も沸いた。
柔術って、うつくしい。



⑦藤田菜七子にライバル現る(競馬)

ルールさえ把握してないんだけどね、菜七子さん推しなものでして(^^;)


孤軍奮闘!みたいなイメージが強いが、
永島まなみや木之前葵が躍進してきたことにより、この業界の「男くささ」が変わっていくかもしれない。


⑧新庄監督、誕生(プロ野球)

いいじゃないいいじゃない、清原の空気を読まない発言を含めて、なんの話題も出てこないよりぜんぜんいいよ。

来年はプロ野球の地上波放送も、少しは増えるかもね。


⑨日本代表戦くらいは、地上波で!(サッカー)

ネット時代ゆえこういう内容のトピックが増えるが、一時期の盛り上がりはどうした? 夢だった?? みたいな。

個人的にサッカーW杯は五輪より好物でね、いまの代表にいいたいことは山ほどあるけれども、それよか先に、とりあえず最終予選くらいは地上波で観せてよっていうね。


⑩阿部一二三&阿部詩の金メダル(東京五輪)

前言撤回、このふたりの試合だけは我慢出来なくて、映像で確認しましたね。



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『グッドフェローズ100回鑑賞計画、経過報告』
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偏りが少し改善された本棚~2021回顧③~

2021-11-24 00:10:00 | コラム
年度総括、第3弾は漫画や写真集も対象にした「本」。

ペーパーレス時代が進んでいることもあり、自分だって必ずしも「手でページを繰っている」わけではないです。
それと今年の傾向としては、去年のベストテンよりバランスがいいかなと。

小説、ノンフィクション、漫画。その内容が多岐に渡っていて、そうそう、元々が偏りのある人間なのだから、こういう風にいろんな要素を「摂り入れなきゃ」なと。

映画も本も音楽も、食事と同じだと思うんですよ結局。


①『ルックバック』(藤本タツキ 少年ジャンプ+)

『チェンソーマン』で注目を受けた若き天才による読み切り漫画。

無料で読めるので、ぜひ。オアシスが好き、そして表現を志していたことのあるひとは、とくに!!
こちら!

※すんません、無料は期間限定だったみたいで、いまは途中までしか読めないみたい(^^;)


②『正欲』(朝井リョウ 新潮社)

映画とも相性のよい作者による新作小説。
しかし『桐島~』などとはちがい、これは映画化は難しいのかも。


③『ウディ・アレン追放』(猿渡由紀 文藝春秋)



ワインスタインやケビン・スペイシーでも感じることだが、多くの関係作品に親しみ、その才能を評価していたからこその複雑な読後感。

盟友ダイアン・キートンだけがアレンの味方でありつづけているのが、救いでもあり切なくもあり。。。


④『僕の心のヤバイやつ』(桜井のりお 少年チャンピオン・コミックス)

自称・陰キャの主人公と、モデルとしても人気が出てきたクラスメイトの恋物語。

2週にいちどの更新が、楽しみで楽しみで。



⑤『血も涙もある』(山田詠美 新潮社)

詠美さん健在…でありつつ、昔のままではなく、きっちり現代と対峙している。


⑥『デヴィッド・ボウイ無を歌った男』(田中純 岩波書店)

「無」は「ナシング」と読ませる評伝。
亡くなったあとに多くの文章に触れたが、これがいちばんかな。




⑦『往生際の意味を知れ!』(米代恭 小学館)

『アメトーーク!』で、たしか広瀬アリスさんが推薦していた? ちがうかな、それで手に取った漫画。

絵柄の好き嫌いはあるだろうが、いやー、これ面白いぞ。



⑧『言語学バーリトゥ―ド』(川添愛 東京大学出版会)

ダチョウ俱楽部の「押すなよ!」を、果たしてAIは理解出来るのだろうか―という第一の疑問だけで、完全にこころを持っていかれる。

ちょっとした「言い回し」を考察、気軽に読むことが出来る「かる~い」学術書。


⑨『母影』(尾崎世界観 新潮社)

クリープハイプのボーカルとして有名な作者による、可能性に溢れた佳作小説。

書きつづけてほしいなと思っていたら本人もその気のようで、これはうれしい。


⑩『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著、三浦みどり訳 岩波書店)

漫画版が人気だが、どちらも手に取ることをおすすめします。


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美しさには限界なんてないんだぜ~2021回顧②~

2021-11-23 05:44:15 | コラム
年度総括、第2弾は「今年の美女」。

まぁこのシリーズで最も個人的なものと思われるので、スルーしてもらってもぜんぜんかまいません(^^;)(^^;)(^^;)

あくまでも「自分が」「今年」「注目した」ひとに絞っています。


①伊織もえ…コスプレイヤー

そりゃ売れるよ。



②菅原美優…トップ画像、格闘家(立ち技)

先日、タイトルマッチで防衛。

本人曰く「見た目が弱そう」。

でも確実に強くなっていた、おめでとう!!


③萩原みのり…俳優

このひと出ている映画、ほぼほぼ面白い説あり。

結婚おめでとう!!




④高山一実…タレント

乃木坂46卒業ニュースで、やっとこさ彼女のよさに気づく(^^;)



⑤奈良岡希実子…気象予報士

極端なことをいえば、このひとが担当する天気予報しか観ません!



⑥トーマサイン・マッケンジー…俳優

『ジョジョ・ラビット』(2019)で注目を受け、今年は『オールド』(2021)で好演。


⑦石川瑠華…俳優

薄幸のヒロインを演じたらピカイチ。なんだか、ずっと脱ぐキャラクターばかり演じている気がする。


⑧渡邊渚…フジアナウンサー

久しぶりにいいなぁ!と思うアナウンサーかも。



⑨くるみ…モデル

RIZINアンバサダーを務める。

どんどん知識を吸収しており、いろいろうるさい格闘技ファンも文句がつけようがないよね。


⑩渋野日向子…ゴルファー

やっぱりこのひと、なにか持っていると思う。

とはいえ「スマイリングシンデレラ」というネーミング、絶対におじさんがつけたんだよね。

ダサさ極まるというか…。

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墓碑銘~2021回顧①~

2021-11-22 00:10:00 | コラム
例年より3週間ほど遅く、年度総括を始めていきます。
遅れているので連日、ドドドドドドっと展開する予定。

その第1弾は、去年末~今月までに亡くなったひとを取り上げる「墓碑銘」。

あくまでも、映画狂・格闘技マニアの視点ですので「あのひとは…?」とか思わんでくださいね。


<2020・12月>

 7日…小松政夫 コメディアン 享年78歳

11日…キム・ギドク 韓国の映画監督 享年59歳
コロナ×客死、映画も激しかったが、その撮影現場でも騒動が巻き起こったスキャンダラスなひとだった。


23日…なかにし礼 作詞家 享年82歳


<2021・1月>

 1日…福本清三 俳優 享年77歳
16日…フィル・スペクター 音楽プロデューサー 享年81歳



<2月>

 5日…クリストファー・プラマー 俳優 享年91歳
10日…ラリー・フリント 雑誌『ハスラー』創刊者 享年78歳



<3月>

17日…原正人 映画プロデューサー 享年89歳
24日…田中邦衛 俳優 享年88歳
24日…古賀稔彦 柔道家 享年53歳
26日…沢村忠 キックボクサー 享年78歳


<4月>

 3日…田村正和 俳優 享年77歳
 4日…橋田壽賀子 脚本家 享年95歳
11日…隆大介 俳優 享年64歳
20日…モンテ・ヘルマン 映画監督 享年91歳
            

22日…帯谷信弘 総合格闘家 享年40歳
不幸な内容なので、誰も語りたがらないが…無理心中だった。

30日…立花隆 ノンフィクション作家 享年80歳


<5月>

 1日…オリンピア・デュカキス 俳優 享年89歳
 5日…ジョージ・ユング 映画『ブロウ』のモデル 享年78歳
18日…チャールズ・グローディン 俳優 享年86歳


30日…小林亜星 作曲家 享年88歳


<6月>

22日…李麗仙 俳優 享年79歳


<7月>

 5日…リチャード・ドナー 映画監督 享年91歳


 6日…前田米造 映画の撮影監督 享年85歳
20日…フランソワーズ・アルヌール 俳優 享年90歳


<8月>

19日…千葉真一 俳優 享年82歳
24日…チャーリー・ワッツ ローリング・ストーンズのドラマー 享年80歳




<9月>

 3日…澤井信一郎 映画監督 享年83歳
 6日…ジャン=ポール・ベルモンド 俳優 享年88歳
21日…メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ 映画監督 享年89歳
24日…さいとう・たかを 漫画家 享年84歳


<10月>

 8日…白土三平 漫画家 享年89歳


<11月>

 9日…瀬戸内寂聴 小説家 享年99歳


そしてきのう、衣装デザイナーのワダエミさんの訃報が。


みなさんに、合掌―。

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プロテインとこんにゃくとグッドフェローズと

2021-11-21 00:10:00 | コラム
帰省のお話、第二夜。

①プロテインとバウムクーヘン

肉体労働系のお仕事をしていたマッチョマンが店長をやっている、その名も『OTOKOGI BAUM』というバウムクーヘン専門店が、なぜか群馬にあって。

行ってきましたよ、
プロテインをごっそり入れたというより、大豆を原料とした…という意味らしい「プロテインバウム」。


構えも現代的ではあるけれども、なんとなく男気を感じるぜ!!




味は、というと・・・
なんとなく、通常のより歯ごたえがあるというかね。

もちろん美味しかったですよ♪


②姉からもらったぐんまちゃんジッポー

またコレクションが増えた!



③こんにゃくパーク

群馬といえば、ねぎとこんにゃくですからね。

秀ちゃんが大使を務めるテーマパークです。
昔は工場見学しかなくて寂れていたらしいのだけれど、リニューアル後、無料のバイキングなどの企画が好評で人気に。







あの手この手で商機を逃さないひとたち、尊敬しますよマジで。


④当然、墓参りも

かーちゃん、たぶん5年ぶりでした。

ごめんなさいね……。


そいでもって・・・
⑤姉と一緒に『グッドフェローズ』鑑賞



姉に熱く語った解説、それと同じ内容を下にまとめてみます。

(1)コッポラの創ったマフィア・サーガの影響は計り知れないものがあり、一般のひとたちが黒い人物たちにある種の美学や憧れを抱くようになってしまった。

コッポラはスコセッシの友人、とはいえ「育ちのよいおぼっちゃん」であり、
小児喘息に苦しみ、少年時代、実際のワイズガイどもが巣食う街で過ごしたスコセッシとはちがう。

あのサーガを創った友人には敬意を表しつつ、実際のマフィアたちは「ろくでなし」でしかなかったことを告発しなければならない―という責務を背負って創ったのが『グッドフェローズ』だった。

前半であれだけ格好よかったヘンリーが、最後の最後にしでかしたこと…これはやっぱり、「ろくでなし」だもんねぇ。。。

(2)通常、ナレーションの多用は映画の作劇術としては「逃げ」とされている。
映画は「ことば」に頼らず「映像」で語るものだと。

しかしこの映画では積極的にナレーションを採用、
しかも「Aが語るのであればAの視点の物語のはずだから最後までAしか語ってはならない」という「ストーリーテリングの約束事」(『羅生門』のような構造は特例なんですよ、あくまでも)を破り、「バトンタッチ」が繰り返され、A(ヘンリー)とB(カレン)が交互にナレーションしている。

音楽もひっきりなしに流れ、とにかくやかましい。

本来であれば「NGだらけ」の映画だが、映画史や作劇を知り尽くしているスコセッシが「ぬけぬけ」とやってしまっているところが痛快で、とても新鮮、しかも、これは単なる偶然ではあるものの、ヒップホップの時代が到来した直後であり、この語り口が歓迎されたのだった。

(3)ポイントは、カレンがいう「夫はブルーカラー」。

ヘンリーはとにかくマメで、よく働く。

やっていることは犯罪でも、たしかに労働者に見えてくるから面白い。
麻薬の取引と弟の看病、それに料理が「等価のもの」として描かれるところがミソで、逮捕当日の動きなんて、あれ、いったい彼の罪ってなんだっけ?と思ってしまうほど。


・・・もっと語りたいけど、このくらいにしておきましょうか(^^;)

とにもかくにも、めっぽう面白い映画ということなんですよ!!

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