先日再放送されたテレビ番組の影響から、スイスへ行く旅の計画を立てている。
番組ではジュネーブから始まって、東へ鉄道を乗り継ぎ、イタリアの国境まで10日間の旅だった。
さも、独り旅をしているようだが、陰にはスタッフがいて、それこそ日々の食事や荷物を心配することもなかろうから、これを私がやるとなるとそう簡単にはいくまい。
一緒に見ていた夫も、その時は乗り気で、「来年のお盆休みは長いから、ここなら8日くらいなら休めるよ」と言う。
スイス、アルプスの夏・・・爽やかな季節。雪を頂いた山々を眺めながらトレッキング・・・グリンデルワルドにユングフラウ、氷河鉄道、ベルニナ特急。
「トレッキングシューズとリュックを買おうや」と夫ノリノリ。
ここからが楽しい。
まず、どこから旅を始めるかを決める。
パリ乗換えでチューリヒか、ジュネーブかバーゼルだな。
「バーゼルにして、またミュルーズの自動車博物館へ行きたい」と夫。7年前に大変な目をして行ったフランスの田舎町にある超巨大、国営自動車博物館。バーゼルはドイツ、スイス、フランス3ヶ国の境にある街。たしかに、電車で行けば日帰りOK。
日にちがないから、全部の鉄道に乗るのは無理のようなので、バーゼルからルツェルン経由でインターラーケン、ユングフラウヨッホ・・・と絞り込んで考えても、8日間ではとうてい日数が足りない。あぁ・・・。
今までも、全部私が旅程を立てて、実行してきた。
なるべく同じルートを通らず、ホテルで荷を解くくらいの余裕のある日程。
鉄道路線を調べて、時刻を調べて、まだ降り立ったこともない街の地図だけを頼りにホテルを決める。
しかし、スイスは、アルプスの山が、南にあるイタリアやフランスへのルートを難しくしている。
あのナポレオンも苦労したくらいだから。
さて、夫に色々相談しようにも、番組が終わった途端、「夢」モードはおしまいで、そんなこと言った?という態度。これ以上言うと「そんな先のことは分からん」と言われかねないので、黙っておく。
今月いっぱいは、私の仕事は最盛期。もう風邪は引いていられないし、絶対穴はあけられない。
そんな時の、ささやかな私の「夢」が旅。精神力の源。