UNA GIORNATA ORDINARIA

こんなわたしのありふれた一日

浜田、益田のドライブ旅。

2015年08月04日 | 旅行記

そのお宿は、日本海スレスレの所にあって、全室海側、露天風呂も海にあるかのようだった。

春のフラワーフェスティバルでもらった島根県の温泉マップでみた写真が素敵で、一度行ってみたいと思っていたら、先月末急に夫が「8月2・3日は連休よ」と言うので電話したら、取れた。

せっかく行くのならと水着も持って、まずは海水浴で有名な浜田を目指す。

最近は、途中に立派な道の駅があり、トイレの心配も無くなって遠出も楽しい。

片道約3時間で浜田に到着。

どの浜辺でもみんな海水浴、しかしちょっと車を停めるところがないのである。一日千円。

ウロウロと辺りを見てまわり、浜田のお魚センターへも立ち寄って、3時のチェックインには少し早いが、宿へ行った。

国道9号線から山陰線の高架をくぐって細いうねうねとした道を行くと、本日のお宿「荒磯館」があった。

すぐそばに海岸があり、大勢が海水浴を楽しんでいる。

私は海には入らないが、夫は今年初泳ぎと言って旗のあるところまで行ったり来たり。

一応私も水着を着たのだが、このあたりの人はお店で売っているような水着を着ていないのだ。

最近は日差しがきつく日焼けしないためなのかもしれないが、女性みんな長袖・長めのパンツで水の中へ入っている。

3時過ぎ、宿に戻ってお楽しみの温泉へ。

このお宿、2時までは日帰り客も入れて、3時以降は泊り客オンリーなのである。

そしてなんと、そのとき私ひとりなのであった。

中にある湯船はそう大きくないが、ガラスの向こうはすぐ海。

そして露天風呂に入ると、お湯が日本海側にも溢れ出て、まるで海のすぐそばにいる感覚。

そして、モゾモゾと動くフナムシが・・・いっぱい上がってきている・・・。

1時間近く楽しんで、6時前から夕食。

 

1階の食堂で取るのだが、これがなかなか。

地元のイカあり、サザエやアジ、イサキのお造り、パリパリのカレイのから揚げなどウマいったらない。

そうこうしているうちに宿の人が下りていたロールカーテンを上げると、今ちょうど沈みゆく太陽という景色が目の前に広がっていた。

沖に雲があって、まん丸のお日さまは見られなかったけど、こんな海に沈む夕日なんて見たのははじめてのことだった。

すっかり日も落ちて、辺りが暗くなると今度は遥か沖に烏賊釣り船の漁火がぽつりぽつりともり始めた。

夕食後にまた温泉へ。

浴室は照明を落としてあり、その漁火が沖合に灯って幻想的であった。

朝食は8時からということで、6時に起きてまずはお風呂。

朝もいい感じで、露天はどの時間も潮の匂いがして気持ちがいい。

昨日はたくさんの海水浴客でにぎわっていた浜も、今朝は人っ子ひとりおらず静まり返っていた。

ぐるっと散歩後、これまた待望の朝食を宿で。

 

アジの干物やイカの刺身、海苔の佃煮やモズクなど豪華である。

チェックアウトして、浜田のお魚センターへ戻って干物を買い、益田に戻ってから191号線で家に戻ったのだった。

そして。

家で夕食後、たまたまチャンネルを替えたら津和野が映った。

そこから山陰線で向かったところが、なんと私が泊まった宿だった。

お風呂がいいお宿として紹介された。

もう一度、あのステキだったお風呂をテレビで見ながら、頷く私であった。

 

 


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