UNA GIORNATA ORDINARIA

こんなわたしのありふれた一日

梅一輪のあたたかさ。

2014年02月24日 | 日記・エッセイ・コラム

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ソチオリンピックは終わり、こちらもそろそろ冬とお別れしようという雰囲気になってきたようだ。

家から歩いて30分の所にある、八木梅林公園。

そこは、今日はまだほとんどの梅が開花していないようだったが、

手前の川沿いの小さな公園の梅は見頃を迎えていた。

土曜日から暖かな日差しに恵まれて、春が来たかと錯覚してしまいそうな陽気で、

嬉しいのでつい、あれこれカメラに収めようと歩き回っていたら、

遊びに来ていた幼稚園児の女の子に呼び止められた。

「お花はいりますか?」

丁寧な物言いに、こっちもつい「ハイ!」

するとその女の子は、小さな手のひらにのせた梅の花ひとつを私にくれ、

「どうぞ」

「どうもありがとう」

また違う花を撮っていると、

「お花をどうぞ、こんどはピンクです」

すると違う子たちがこれもどうぞ、と

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みんな一つづつ私にくれた。

「こんなに取ったの?」と尋ねると、

「いいえ、取ったんじゃないです、落ちてるのを拾ったんです」

なんてキチンと話せる子供なんでしょう!

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NHK「美の壺」で、梅は咲き始めが美しいと言っていた。

その枝の、一番最初に咲いた花が特にきれいなんだそうで、

桜と違い満開を愛でる花ではないらしい。

もうひと月もすれば桜の開花が話題に上ることだろうが、

そのひと月が、これがなかなか、

もう何回かは震え上がる日もあることだろう。