UNA GIORNATA ORDINARIA

こんなわたしのありふれた一日

食欲の出る朝ドラ。

2013年10月25日 | 日記・エッセイ・コラム

NHKの朝ドラが、毎日の日課になっている。

前回の「あまちゃん」は、大好きな小泉今日子が出ていたこともあって、一度も欠かさず見た始末で、しかし終わっても「あまロス症候群」には陥らなかった。

というのも、今放送中の「ご馳走さん」が、だんだん面白くなってきたからだ。

子ども時代は、上手い子役とおばあちゃんの吉行和子さんに引き付けられ、これが大人になるとつまらなくなるんだろうと覚悟していたのだが、何が何が、かなり影響されている私だ。

主人公が、気になる下宿人が嫌う納豆を、なんとか好きにさせたいと工夫するシーンを見るうち、なんだか私も納豆が食べたくなってきて、スーパーに買いに行った。

毎朝、かまどで炊き上がるご飯をしゃもじで切るように混ぜるシーンは、私まで生唾モノで、毎朝パン食をご飯に替えたいと思っているほど。

お弁当のおむすびをほお張るシーンに、今日のお昼は私も小さいおむすび3つとお漬物で、私のは中に具は入らないが、あんなに大きいのをお弁当で食べてみたい。

お弁当箱や、食器、漬物用の瓶、ノートの綴じ方や杏ちゃんの着ている着物や靴など、すみずみまで気を使っている番組だと思う。

そしてもちろん、オムライスは先日のお昼に、今夜はハヤシライスと、食欲の秋に相応しいドラマに、毎朝目が離せないでいる。


広島カープ。

2013年10月20日 | 日記・エッセイ・コラム

これまでほとんど興味のなかったプロ野球。

「どこのファンですか?」と聞かれれば、

広島に住んでいる以上、「カープです」と答えたいのだが、今一つ好きになれないこの地元チーム。

新球場が出来て何年のなるのか?未だ一度も行ったことはなく、スーパーや街中で聞こえてくるカープ応援歌もうるさく感じる始末。

いつも行く美容院のお兄さんは、超がつくくらいの野球好きのようで、

カット・カラーの合間、話すことといったら野球のことばかりで、

どうも、初めに私が適当に合わせたのが原因のようで、私のことを野球とサッカー好きと思っているようだ。

聞けばナルホドと思い、スポーツニュースでもう一度理解し、

義父とテレビを見たりすると、義父の解釈でまた面白くなり、と繰り返すうち、選手も憶えてしまった。

今年は、なんだかマグレなのか、カープはクライマックスシリーズに上り、

普段はぜったい見ない野球中継を胃を痛くして見たり、まったく興味のない夫までが楽しんだ様子。

ジャイアンツには完全に負けたけど、タイガースには連勝してしまったりして、けっこう面白い目をさせてもらった。

日曜朝の番組で、いつも張本勲さんが「あっぱれ」をつけるコーナーがあるが、

今朝はどんな風に手厳しいコメントされるかと思ったら、

『小あっぱれ』をあげてほしい、だって。

「私は、今年も5位くらいだと思っていましたが、よくやりました」とのこと。

監督は来年も続投というのが気に入らないが、今年の最終戦の活躍が『まぐれ』にならないように、来年は勝率5割で行ってほしい。

今度美容院へ行ったら、この『反省会』の話でモチキリだろうなア。

問題は、サンフレッチェが3位に転落したこと。

僅差で競り合う3チームだから、もう負けてはいけない。

今年も優勝してほしいなア。


キンモクセイ。

2013年10月05日 | 日記・エッセイ・コラム

10月に入ったというのに、日中30度を超えたり、ツクツクホウシが鳴いている。

秋の気配には程遠いが、それでも夜明けの時刻はだんだんと遅くなり、日暮れも早い。

まだ半袖で過ごしている昨日のお昼、買い物に出かけると、どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってくる。

途端に、子供の頃の記憶が走馬灯のように押し寄せる。

走るのが遅いので憂鬱だった運動会、学校のサヨナラ放送、高校生のときの部活(当時はクラブといった)の帰り道、そして遠足の緑色で酸っぱい早生みかんと母のお弁当。

特に、母の作る遠足のお弁当の思い出は、申し訳なさでいっぱいだ。

食の細かった私のことをわかっていなかったのか、遠足のお弁当は毎回、折箱のふたがまともに閉まらないくらい、ぎっしり詰められた豪華版で、母は仕事をしていたのに毎回必死で作っていた。

秋とはいえ動けば暑いし、おやつもあるから、小さな子供が完食できるくらいのお弁当にしてくれればよいものを、おにぎり、空揚げ、卵焼き、煮しめやウサギりんごも入っていた。

食べられず残して持って帰ったときの残念そうな母の顔。

そういえば、着ていく服を作ってくれたこともあったっけ。

朝起きたら、ちゃんと出来上がっていたスカートのことなど、どれも申し訳ない思い出ばかりだ。

ちょっとした香りだけで、あれこれ記憶が蘇る。

甘いよい香りなのに、寂しいような物悲しいような思い出ばかりなのはなぜだろう。