UNA GIORNATA ORDINARIA

こんなわたしのありふれた一日

安野花の駅

2015年03月31日 | ドライブ

まさに極楽へ行ったかのようだった。

去年8月に、お蕎麦を食べにドライブ途中、立ち寄ったJR可部線の廃線になった駅、安野・花の駅。

山間なので桜は少し早かったが、そこはレンギョウが乱れ咲き、太陽の光と相まって眩しいほどに輝いている。

車から降りてまずは「うわ~っ、すばらしい!」

私同様、自転車でツーリングしている人たちも歓声を上げていた。

この辺りは川が曲がり道も細く、ここに入る手前に立派なトンネルが出来て普段はここを通らずに向こう側へ行くことができる。

廃線になってほとんど誰も通ることが無いだろうこの場所も、年に一度、この楽園のような世界に浸りに人が集まってくる。

知る人ぞ知る花の名所。

ひっそりとした廃駅は、賑やかなのは木々の花だけで、人は静かに写真を撮ったり散策したりしている。

明日から当分は良いお天気は望めそうもない予報に、春を感じているのは忙しい。


結婚記念日。

2015年03月21日 | 日記

春分の日の今日は25回目の結婚記念日である。

25年前も、うららかな春の陽気に包まれて、桜はもうあちこちで咲きはじめていた。

結婚式よりも、新婚旅行で行くスペインのことばかりが楽しみで、面白かった旅から戻ったら、今まで以上にしんどい生活が始まった。

今の家に引っ越してからは、仕事を終えて買い物して、まだレパートリーの少なかったときにいったいどんなものを食卓に並べていたのか、思い出せない。

毎年、夫はきちんと憶えていて、今朝も出勤前に

「今日は結婚記念日じゃね」

と言った。

もし何も言わなかったら、特別なことはするまいと決めていたけど、

やっぱり今年も忘れていなかったので、今夜は何か好きなものを作ろうかと、遠くのお店へ買い物に行った。

先日の梅林公園の梅は終わっていたが、今日は祝日なので、お昼時にはたくさんの人が日向ぼっこに来ていた。

桜も待ち遠しいが、柳の青が美しい。

この若芽の時期はあっという間、ここも夏には背の高い草で覆われる。

広島の開花予想は来週だそうだ。

いい季節に結婚したなと、毎年思う。

 

                    


梅を見に行く。

2015年03月05日 | 日記・エッセイ・コラム

3月に入り、だいぶ日が長くなったものの、暖かい、寒いが交互に訪れ身体が対応するのが大変である。

今日も朝から冷たかったが、もうそろそろ梅林公園の梅が見ごろなのではと出かけた。

もう少し、といったところか。

よく咲いているのは数本の木で、全然なのもあった。

昨年、一昨年の記事をみると、2月にはもう梅を見にいっているではないか。

今年は寒い、と夫が言うはずである。

今週末は気温が少し高くなるようで、これで一気に花開いてくれることだろう。


三次人形。

2015年03月03日 | お買い物

2月は一度もブログを更新しないまま終わってしまった。

何かを書こうと思いつつ、寒いのと面倒くさいので、ついつい、そして2月は短いのである。

2月の半ばに、夫と久しぶりに喧嘩をし、それをずっと引きずって会話が少なくなっていた。

向こうは私が一方的に悪いと思っているようで癪だが、でも謝った。

夫は何も言わなかったが、そのうちにだんだんと元に戻り、一昨日は朝から春の陽気で、

車で小一時間のところにある温泉へ行こうということになった。

仕度をしていたら、

「ちょっと寄り道して三次人形を見に行ってみようや」と夫が言う。

三次出身の友人の家にある天神さまのお人形が素敵で、いつかほしいと前から言っていたのをなぜ今日なの?と思ったが、

これはもしかして夫からの詫びなの?と思い、任せて車で三次にある窯元へ行った。

友人の家にあったのはもっと大きくて立派だが、私の家のサイズだとこのくらいと小さめを購入し、ようやく夢が叶った。

若いころ、亡くなった母は色や形が野暮ったいと言っていたお人形だが、私はこういう素朴なものが好きだ。

広島の県北では、子供の初節句にこのお人形を贈る習慣があったそうだ。

三次人形といえば、天神さまの「菅原道真」で、訪れた窯元には大小さまざまなお人形があり、「お雛様」らしきものもあったのだが、やっぱりこれだ。

眺めていると、愛くるしいお顔で、誰かに似ているような、なんだか懐かしい気がする。