数日前から、テレビなどで紹介されている「君田のひまわり」。
君田は広島県北部、三次市にある町である。
20年くらい前から休耕田にひまわりを植え、今では5ヘクタール、100万本のひまわり畑になった。
(これは今朝の新聞記事から)
「海の日」の昨日。
来た人は誰でも自由に切って持ち帰られるというので、混雑しているだろうけどダメもとで行ってみることになった。
三次から向こうはあまり通過するしか車を走らせたことが無いので、地図やナビで確認しながら走っていたら山道で急に前の車が列になって動かなくなってしまった。
カーブした小高いところから下を覗くと、向こうに黄色くなっているところがある。
「あれかぁ、それでこの渋滞か・・・」
その畑へ行くには、どうもずいぶん向こうに見えている細い橋を渡らないといけないようで、離合できないのでなかなか前へ進まないようだった。
とにかく全く車は動かず、途中でしびれを切らしUターンする車もある。
少しずつ動いていくが、これでは車を停めるところもないだろうと諦めても、この道しかないので並んでいるしかない。
そのうち、するすると進み始めたわけは、警察の誘導が始まったのだった。
ちょうどお昼時でお腹も空いたので、この道の先、君田の道の駅でご飯を食べて温泉に入ろうと「ふぉれすと君田」を目指すが、ここも大渋滞。
平素、平日に利用している我々には驚きの混雑で、ここも諦めてそのまま走ること数分、「高瀬の湯 鮎の里公園」という道路標識が見えた。
どうだろうねと行ってみると、宿泊施設で日帰り温泉もあり、気軽に遊べる綺麗な川もあり、多くの大人や子供が泳いだりもぐったりして遊んでいる。
小さな施設だが食堂もあり、他に2組が食事を終えたところだった。私たちは天ざる蕎麦を食べた。
休日だというのに、さっきのあの混雑がウソのような静けさだった。
フロントで食事の会計とお風呂の料金(ひとり500円)を支払って、薄暗い廊下を奥へ進むと小さな脱衣場があり、備え付けのロッカーも一台、洗面所は3つと狭い。
肝心の浴場は、民宿程度のお風呂の大きさなのだが、誰もいない!
貸切状態、なのだ。
お湯は源泉かけ流し、つるつるとしたいいお湯で、ぬるめなのでのぼせない。
浴槽の向こうは大きな窓が開いていて、涼やかな風と山々の緑が眺められてまるで露天風呂のよう。
浴槽のどこへ動こうと、わたし一人。
いいわ~、ひとりで、の~んびり。
上がって着替えていたら、年配の女性二人がようやく入ってきて、
「どうです?ここ?」と言う。
聞けば、同じルート「ひまわり」「ふぉれすと君田」を辿って来たそうだが、どちらもすごい車と人で、
「ここでご飯を食べればよかったよね」とぽつり。聞けば大混雑の中、あの道の駅で食事をし長時間待たされたと話した。
ロビーにある冷房と扇風機で汗が引くのを待っていたら、いい時間なのかぞろぞろお客さんが入り始めた。