旅行から戻って、翌日から仕事に出て一週間とちょっと。
すっかり涼しくなってしまったので、夏バテどころか、「秋の食欲」が早めにやってきて、毎日ゴハンガおいしい。
さて。
行っていたときを考えると、今年の8月はあっという間だった。
生活はすっかり元に戻って、私も夫も相変わらず、朝早くに家を出、夜遅くに夕食、就寝という「規則正しい」毎日。当分は、特に楽しみもない、と思っていたら・・・
たまたまテレビで見たスペインはサン・セバスチャンという大西洋に面したリゾート地があることを知った私たち・・・顔を見合わせ、「今度はここか?」
知らない土地はまだまだ多いもので、スペインのリゾートといえば地中海側とか島をイメージしていて、こっち方面はノーチェックだった。
さて、ここへの行きかたを考えてみる。
最寄の空港、エールフランスを使ってのフランスの一番近い所・・・というとビアリッツがあるじゃないの!ここも高級リゾート地だし。
サン・セバスチャンでバールをハシゴしてタパスをつまむ・・・ハモン・イベリコとワイン・・・おいしい魚介・・・今度こそ一ヶ所でのんびり・・・。
さて、目の前の「にんじん」はぶら下がったし、また元気で働きましょうか、ね!?
タオルミナの街にあった、若い男性が一人でやっているサンダル屋で、ワタシ用に購入、60?。
見本が並べられており、底のヒールの高さや材質、ベルトや、リボンタイプ、鼻緒タイプなど色も選べる。
日焼けしてるし、このくらいの色がいいんじゃないの、と夫が見立て。
サイズを言うと、足を置いてくれと、この「底」を持ってきて、乗っけると、指の間の位置を決め、一時間後にまた来てくれと言う。
一時間後、仮こしらえのサンダルを履いてみて、オッケーしたら、本止めで数本鋲を打って、完成!
サンダルといえど、雨の日は履かないぞ~。
タオルミナには陶器屋が多く、何度も見ているうち、買わなきゃならなくなってしまった壁掛け。
直径25センチくらいはある、結構大きいのを、割らずに持って帰れた。
すべてシチリア・カルタジローネの焼き物。
ナゼか、海には貝殻は一枚も在らず。
24?とは安い。
色は、これまた夫の見立て。
青ばっかり・・・。
「冬にお洒落じゃん」だって。
夫のもので買ったもの、これだけ・・・シチリアらしいでしょ?
最後の最後、両替出来ないコインがポケットに4.8?残っていて、空港の売店でお買い物ゲームよろしく何かと探していると・・・
ちょうど4.8?の栞セット
ミラノ
ヴェネツィア
フィレンツェ
ローマ
ナポリ
こうやってまとめて額装したらいいかも?
イタリアに行って、自分のもの100?以下しか買わなかったなんて・・・ま、もう欲しいものもなくなってきた齢なんでしょうね。
日本だと、空港行きの電車は、もうちょっと高級感漂ってるはずだけど、仕方ないか、45分くらい乗って、一人5?。
朝早い飛行機だったので、4:45発。もちろん、ガラガラ。
シチリアはコワいイメージだったけど、パリやローマに比べてのんびりしているし、親切な人は多かったし、物価が安いしで、よい旅行になった。
乗り物の時間ロスや、ルートロスなど個人で行くと辛いことも多いが、拙い言葉で、目的に達成したときの喜びは大きい。
次回は、アマルフィへ、行く自信がついたというもの。
シエナへも行かないとね、と夫。
パレルモのホテルから10分くらい歩いていった所に、食べ物屋街があって、狭く入り組んだ路地にそれぞれの店が競うように、メ二ューを出して客引きしていた。
どこも観光客でいっぱい。
安いし、今日の前菜などを店先に並べ、食欲をそそる。
土地柄、ケバブのようなアラブ料理のお店も多い。
イタリアをはじめ、ヨーロッパは夕食の時間が大体8時くらいからなので、日本人には辛いかも。
私の場合は、お昼にしっかり食べるし、遊んで帰ってホテルでお昼寝して、出かけるというパターン。
口が真っ黒に・・・下から出てくるモノも・・・おいしいけど、タイヘンなんッスから・・・。
アサリやムール貝、トマト、オリーブなど具沢山。魚は鯛でした。
スープにハズレなし。
食べているとき、真っ白なスーツに白い革靴履いたオヤジが、ものすごくスタイルのいい白いスーツを着た若い女性を連れて入ってきた。すると、給仕の男性達みんなが挨拶に出てきて、やたらペコペコ。しまいにはあっちの方からも挨拶に来る人も。隣のテーブルで聞き耳立ててると、話し声が小さくて擦れていて、まるで「ドン・コルレオーネ」のマーロン・ブランドみたい。前菜やらがどんどん出てきて、パスタも給仕が取り分けたりして、えらい世話焼いて・・・夫と「これってもしかして・・・?」
まだまだこういうの、残っているらしいし、でもあまりにも「ソレ」っぽいし。
でもまあ、オモシロいもん見せてもらった、最後の夜でした。