UNA GIORNATA ORDINARIA

こんなわたしのありふれた一日

人生初の田植え、5月22日。

2015年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム

いつも買う広島県産のお米のキャンペーンに応募したら、品物は当たらなかったが無料で「田植えに参加しませんか?」の案内があり、そういえば今まで田んぼに入ったこともなければ苗を触ったこともないことに気付き、階下に住む仲良しの奥サンを誘って参加した。

いくらバスで連れて行ってくれるとはいえ、県北の神石高原町までは遠い。素人対象の企画だからそんなにたいそうなことではないと思っていたが、田の中へは裸足で入っていただきます、とか念のため着替えもお持ちください、タオルや日よけ、飲み水は忘れずになんて言われ、前日まで彼女と会うたびにあれこれ想像しながら打ち合わせ。お互い50を過ぎての初体験にドキドキ。

当日は、ラッキーなことに曇り空。集合場所の広島駅へ行くと、小さな子供を連れた若い夫婦がほとんどで、今の若い親たちに彼女と感心した。農協の担当者を入れた総勢約40名。

8時半出発、山陽道を福山まで進み、そこからは山道をうねうね、11時過ぎに町のコミュニティーセンターに到着、荷物を置き、靴を脱ぎサンダルになってもう一度バスに乗り込み、いざ田んぼへ。

ほとんど田植は終わっていたが、そこだけが何も植わっていない田んぼがあり、思っていた以上に広い。

「皆さん、入ってくださ~い」と促され、しかし裸足で田へ入るのにかなりドキドキしたのだ。何せ初めてだし、意外に深く脛の真ん中くらいまである。

地区の担当者が両方から目印が付いたヒモを張り、そこにみんな一列に並んで、目印のところにもらった苗を3本ずつくらい植えていくのだ。

苗なんて初めて見た。濃い緑色が美しく、意外と細い。

泥の中に植えるのも、ぐっと差し込まないと倒れるし、ところどころ泥のないところもあったりして、初めのうちは苦労した。地元のおばちゃんたちが、「こうよ、こう」と身振り手振りで植え方をあぜ道から指示してくれてだんだん上手になった気に。

前へ前へとヒモは進み振り返ると、おお、なかなかの植え具合!と彼女と感激したり、とか言っているとあっちの方で子供がひっくり返って泥まみれ、おっと自分も危ない、あら今度はこっちの子、なんていう風に楽しく、約1時間半、およそ200坪くらいの田植えが終わった。

田の水は冷たかったが、前日までの好天気に泥は生温かく冷えることはなかったが、さて終わって田の周りにごうごうと流れている小さな水路に足を入れたらなんと冷たいこと。足を洗うなんて出来ないくらいで出たり入ったり。聞くと、この水は山からの水で飲めるそうだ、そりゃそうだ、この後この水を田に入れるわけだから。

さっきのセンターへ戻ったら、町のおばちゃんたちお手製のお昼。

お昼はとうに13時過ぎでお腹ペコペコ、まずはおにぎり、そして筍の木の芽和えや名産のこんにゃく料理、ホウレンソウの和え物、けんちん汁をご馳走になったがどれもすごくオイシイ。

そしてお土産にホウレンソウとラディッシュをたくさんもらい、再びバスに揺られて広島駅に到着17時過ぎ。

「明日疲れが出てくるヨ~」と帰りにおばちゃん達に言われた通り、翌日はぐったり・・・。

秋にはぜひ収穫もしたいものだ。

 


六日市温泉へ。

2015年05月12日 | ドライブ

若い時には、温泉なんてと良さを分かろうとしなかったのだが、何年か前に温泉目的で九州へ行き目覚めてからというもの、近場の温泉へ行くことが多くなった。

連休5日にはドライブがてら島根県の美都温泉へ行った。

フラワーフェスティバルの島根県特設ブースで配られていたパンフレットに島根の温泉がいっぱい載っていて、即実行したもの。

ここは一人420円、お湯に入るとぬるっとした感じがあり体がつるつるして気持ちいい。

連休だったにもかかわらず、穴場なのか空いていて露天で入ったり上がったり。

さて、その温泉効果が消えぬくらいの昨日11日、違う温泉へ行こうと夫は早く起きてきた。

月曜日が休みというのは、どこも空いていてお得なのだ。

もう少し近いところはないものかと地図を広げて山口県岩国市にある「むいかいち温泉」を目指して行くことになった。

でも結構遠いのだ、車で2時間以上、錦川清流線沿いの新緑が美しかった。

温泉手前にはドライバーに有名な「山賊砦」というお店がありそこで名物山賊焼き、大きな山賊むすび、肉うどんのお昼ご飯。

そして温泉に到着。

道の駅に併設した温泉で、建物はホテルのよう。

ロビーやロッカールームもモダンで広い。

露天風呂が大きくて屋根が無く、自然の中に浸かっているかのよう。

中のお風呂に33℃の源泉風呂があり、ここはお湯がぬるっとして硫黄の匂いがして、効きそうなのである。ぬるいので、いつまでものぼせずに入っていられる。

私たちはいつも分かれて入るとき、時計を見て「1時間後ね」と言ってお互い中に入る。

この「ひとり」の時間がとてもリラックスできていいのだ。

誰かと行けばきっと相手のことを気にするだろうから、一人で好きにお湯に入ったり出たり。

次はどこへいこうかな?

 

 


ゴールデンウィーク2015

2015年05月07日 | 日記・エッセイ・コラム

待ち遠しかったゴールデンウィークは終わり、今日から「通常業務」となった。

今年は、夫の休みが飛び石で、遠出はせず近場でお金も使わずの地味な連休だったが、それでも毎日面白く過ごした。

26日は呉へ開催中の「魯山人展」を見に行った。

これまで色々見たが、この方の器は料理を元に作られているから、お皿にしても壺にしても実際に使ってみたいと思ってしまう。

朝早くJRを乗り継ぎ開館と同時に入って見て、今度はてくてく歩いて「長迫公園」へ。

夫が以前仕事中に見つけたすごいところに連れて行ってくれると言う。

そこは一見斜面の下のただの公園だが、その斜面にはなんと90以上の旧帝国海軍の慰霊碑がずらりと並ぶ。

「大和」「三笠」「伊勢」など、大きな石の慰霊碑にはずらりと名前が彫られ、花も手向けられている。

一番上に登ると、眼下には呉港を眺め、ここにある理由が分かる気がする。

潜水艦の慰霊碑「伊○○」とあるのもたくさんある。

この公園の脇には小さな建物があって、そこはこの保存会が資料館としてたくさんの写真や資料を展示し、ボランティアの方が常駐し説明をされているようだ。

中に入ると年配の男性がとつとつと船の説明をされた。

夫は広島の生まれで、軍港だった昔に興味があり、かなり詳しく、その人も驚いていた。

有名な大和ミュージアムは以前行ったことがあるので今回は入らず、そのまま海へ出た。

デッキ状になっているのは、実寸の大和の甲板だということで、どれだけ大きかったのか驚くばかり。

広島も軍港だったが原爆で何も残っていないし街並みもすっかり変わってしまった。

呉にはまだ昭和の香り残るところがたくさんあり、住んだこともないのになぜか懐かしい気持ちになれるのである。