僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

電車内AVP…③

2007年01月11日 | ウォッチング
ドン!床を踏みならしたのはAではなくBの方だった。自分に対してのアピールだと気づいたA。なおも睨み続けるB。完全に固まってしまったA。

双方瞬きもしない。いや、できない。張り詰めた空気。
時間が止まってしまったようだった。とても長い時間そうしていたように感じた。実際は1分くらいだったかも知れない。
(結構長いじゃん)

均衡を破ったのはAなりよ。
視線を逸らさないまま、すすすーっと右に移動する。
(まるでマイケルのムーンウォークなりよ)
(そんなに格好良くはないけどね)

そこにいたはずの乗客は、油料理の皿にチャーミーグリーンを一滴落とした時のように(べつに洗剤はファミリー キュキュット、パパレモン等、何でもよい)音もなく速やかに広がる。

ふと窓を見ると、電車は停車駅のホームに滑り込んでいく。何も知らない新しい乗客達がおもいおもいの表情でドアの向こう側にひしめいているのが見えた。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする