「どうしたの宇宙(ひろし)もういらないの?」
「何だかもういい。」
「それじゃぁ宇宙の分はお父さんがもらっちゃうぞ、やっぱりこのピザ美味い。」
「そんな所に横になったらお行儀悪いでしょう?みんなが終わるまできちんとしましょう。」
「うーん。」
「パフェでももらおうか、今日だけおごっちゃうわよ。さっきメニューでみたスペシャルマンゴーパフェ。」
「ううん、いらない。ママ食べれば?」
「宇宙、ちょっと…」
ママが急に怒った顔になって僕のおでこと首に手を当てた。
「パパ、ちょっと見て。宇宙、熱があるわ。」
「どれどれ、おう、こりゃかなりあるかな。熱いぞ。」
「ママ、パパって言った。」
「うんそうよね。でも面接の時は言わなかったから大丈夫よ。とりあえずこれで冷やしましょう。」
ママは僕のおでこにおしぼりを当ててくれた。冷たくてとっても気持ちが良かった。
「気持ちいいか。よし、少しそうやって横になってなさい。これ食べちゃうから。」
「何言ってるの、帰りますよ。パパ、タクシーどこかで拾えないかしら?」
「そうかぁ、じゃ行くか。」
お父さんは横目でピザを見て、ビールをぐいって飲み干して立ち上がった。僕も立とうとしたらおしぼりが滑り落ちた。拾おうとしたら腕が肩から震えていた。
「宇宙、震えてるじゃない。寒いの?」
「うん、ちょっと寒くなってきた。」
顔はほてっているのに体はどんどん寒くなってくる。ママがジャンパーを後ろから掛けて、その上からママのコートも掛けてくれた。少し温かい。
「ママ、ご飯食べたら吉田先生の所行くって…」
「そうだったわね。でもこれじゃちょっと無理よ。後で電話しとくわ。パパ、おんぶしてやって。」
「よしきた。久しぶりだな、おんぶ。」
お父さんの背中はあったかくて、お父さんの匂いがした。ぎゅっとしがみつくとママがコートを着せ直してくれた。今度はママの匂いがした。
「何だかもういい。」
「それじゃぁ宇宙の分はお父さんがもらっちゃうぞ、やっぱりこのピザ美味い。」
「そんな所に横になったらお行儀悪いでしょう?みんなが終わるまできちんとしましょう。」
「うーん。」
「パフェでももらおうか、今日だけおごっちゃうわよ。さっきメニューでみたスペシャルマンゴーパフェ。」
「ううん、いらない。ママ食べれば?」
「宇宙、ちょっと…」
ママが急に怒った顔になって僕のおでこと首に手を当てた。
「パパ、ちょっと見て。宇宙、熱があるわ。」
「どれどれ、おう、こりゃかなりあるかな。熱いぞ。」
「ママ、パパって言った。」
「うんそうよね。でも面接の時は言わなかったから大丈夫よ。とりあえずこれで冷やしましょう。」
ママは僕のおでこにおしぼりを当ててくれた。冷たくてとっても気持ちが良かった。
「気持ちいいか。よし、少しそうやって横になってなさい。これ食べちゃうから。」
「何言ってるの、帰りますよ。パパ、タクシーどこかで拾えないかしら?」
「そうかぁ、じゃ行くか。」
お父さんは横目でピザを見て、ビールをぐいって飲み干して立ち上がった。僕も立とうとしたらおしぼりが滑り落ちた。拾おうとしたら腕が肩から震えていた。
「宇宙、震えてるじゃない。寒いの?」
「うん、ちょっと寒くなってきた。」
顔はほてっているのに体はどんどん寒くなってくる。ママがジャンパーを後ろから掛けて、その上からママのコートも掛けてくれた。少し温かい。
「ママ、ご飯食べたら吉田先生の所行くって…」
「そうだったわね。でもこれじゃちょっと無理よ。後で電話しとくわ。パパ、おんぶしてやって。」
「よしきた。久しぶりだな、おんぶ。」
お父さんの背中はあったかくて、お父さんの匂いがした。ぎゅっとしがみつくとママがコートを着せ直してくれた。今度はママの匂いがした。