僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

「パトスとエロス」 やきとり

2009年04月26日 | ケータイ小説「パトスと…」
「おっ長池じゃん!」
「おぉじゃねぇよ、辰雄」

「ひっさしぶりだなぁ」
「ぶりぶりもいいとこだなぁ、いつもこれ乗ってんの?」
「今日はちょっと早いかな、でも大体こんなもんだよ」

「俺はたまたまだけど、そっちの会社どこにあるの?」
「ここから歩いて10分位かな、靖国通りの向こう側。分かる?」
「全然分かんねぇ。でも近くっていいなぁ」

「長池は?イスクラ製薬だったよなぁ」
「うん、そこは辞めた。今は違うとこ。横浜だけどな」

「横浜まで行ってんの?遠いじゃん」
「しょうがねぇよ。でももう慣れちゃったしな」

「ちょっとどっか寄ってくか」
「んだな。じゃ富士見野でいい?途中下車だけど」

「うん、どこでも。知ってるとこあんの?」
「あぁ、焼き鳥だけど、うまいんだ」


長池に連れられて行った店は、若松屋という焼き鳥専門の店だった。
焼き鳥と言ってもカシラ専門のいわゆる焼きトンだ。独特の辛味噌を付けて食べる。









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