僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

「パトスとエロス」 やきとり…②

2009年04月29日 | ケータイ小説「パトスと…」
店は狭くかなり混んでいたが、グループで来ていた客が詰めてカウンターに2人分の席を空けてくれた。

席に座ると同時に皿と味噌の容器、それに壺がひとつ目の前に置かれた。
回りを見ると客の前にはそれぞれ皆同じ壺が置かれている。
食べ終わった串を入れるのだ。

とりあえず生ビールを注文する。
紺のはっぴを着た女の子がジョッキを取りに行っている間に皿に焼きたての串焼きが1本出された。

えっ?と長池を見ると「どんどん食えよ」と言いながらもうかぶりついている。

串を壺に投げ入れ、冷えたビールで乾杯する間もなく次の串が皿に置かれた。
もう結構ごちそうさま、と言うまで次々どんどん出されるシステムなのだ。

あっという間に5本平らげ、空になったジョッキを片付ける女の子に黒ホッピーを頼んだ。


「美味いねコレ」











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