僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

ケータイ小説「パトスとエロス」 タイミング

2009年04月25日 | ケータイ小説「パトスと…」
タイミングとというものはうまくいく時は次々に合っていくものだ。

並んで待っていた始発のホームに真新しい電車が滑り込んできた。
昨日導入されたばかりの最新型の車両だ。
駅広告のポスターを見て、一度乗ってみたいと思っていたものだ。

急いで乗り込んだわけでもないのに座ることができた。

通常は7人掛けのところ余裕をとった設計の6人掛けシートは、2人分ずつ回転するようになっていて、休日にはロマンスカーに変身する。
座り心地はすこぶる良い。

にんまりしてシートの感触を確かめていると、目の前に男が立った。

見上げると若草色のスーツに派手なネクタイでニヤついているその男は中学で同級だった長池だ。

「おぅ!」














コメント
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