僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

プールサイドストーリー…初日の血圧

2017年11月08日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

集合場所に着くと金子さんがソファーに深々と座り込んでいた

 

「こんにちは、早いですね」

「早めに来たんだけどね、やっぱり引っかかっちゃった」

 

「何ですか、血圧?」

「そう血圧、家出る時は大丈夫だったんだけどね」

 

「薬は飲んでるんでしょう?」

「飲んでてもダメなのよ、185だって」

 

「え~っそんな高いんですか」

「まぁ時々高い時は高いんだけど、今の時間なら160は大丈夫だと思ってたんだけどねぇ」

 

「高めの人は少し休んでから測るといいって…」

「そう思って早めに来てじっとしてたんだけどねぇ」

 

「まぁだ20分あるから大丈夫ですよ、あとその機械狂ってるかも」

「そっか、こんどはあっちの機械で測ってみようかな」

 

 

 

しばらくして、先に着替えてプールサイドで待機していたユキオの隣に

笑顔の金子さんが座った

 

「オッケー出たんですね」

「159の88でぎりぎりセーフよ、あぁ~あ」

 

「良かったじゃないですか、やっぱり休めば大丈夫なんだ」

「あっちの機械がよかったのかもね」

 

 

 

そして、準備体操が始まる。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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