僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

YOKOHAMA黄昏…②

2018年04月02日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

ねぇ辰雄、今何考えてる?
うん

うんじゃなくて、何考えてるの?
去年もこうやって夜景見てたなぁって

 

 

 

 

 

 

そうだね、多分隣の部屋だった
え~っホント?良く覚えてるね

こうゆうとこ来るの初めてだったから、すごくどきどきしたんだ
部屋は寒くないのに、留美子震えてたよね

顔だけ熱くなっちゃった感じで恥ずかしかったかな
もう一年経ったんだ

 

 

 

 

また来ようねって言って、また来られたね
そっか、じゃぁまた来よう

もう震えてないでしょ
うん、あったかい

 

辰雄はそう言って留美子の柔らかい小さな手を5回握った
留美子が寝返りをうってしがみついてきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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