朝が早い
廊下の突き当たりにある鉄の扉を手前に引くと
建物の中庭にある弓道場だ
荷物を100円ロッカーに入れてまずすることは
自分の弓を張ること
次が、あづち(的をセットするところ)の準備だ
分厚いシートのカーテンが引いてあるので
片側に寄せてロープで押さえる
今の時期は乾燥していて、あづちは乾いているので
水を撒いてしっとり落ち着かせる
そして的付け
全部の的が同じ高さにセットできるように
水糸を張る
結ばなくてもぴんと張れるように、水糸にバネを付けておいた
的の頭を揃えて、串で留める
先日のことだが、的付けをした時に
ぼろぼろの的があったので(一応先輩に断ってから)
的紙を剥がして新しいものに張り替えておいたら
会計担当の方に
予算が少ないから勝手に張り替え無いように、と
お達しがあった
よかれと思ってやったのにがっかりしたので
的がぼろぼろになったら(当たってもパァンという音がしない)
裏側をガムテープで補強しておいた
それに関しては、まだおとがめは無い…
ついでに射断旗の蝶番にグリースをぬり
道場に戻ってモップがけ
寒暖計を見ると、6度弱だった
今日はお日さまが出てきたから暖かいのだ
時折小雨が降ったり、北風が吹いている日は
5度に届かない時もある
立ち位置のフダを置いて
道場の準備が終わる頃
一人また一人と先輩たちがやってくる…
「マイムさん早くからいつもすまないねぇ」と言ってくれるのだが
「コレも修行のうちです」と、にこやかに答えるのだ
そして次にすることは、自分の体の準備体操
寒さで縮こまった筋肉をほぐしておくことは大切なのでR