リョウの近況

筆不精のリョウが親・子・兄弟・親戚・友人・知人・幼なじみ達と彼らの友人達にお届けする究極のエコ便りです。

一人旅(ハラホリン) 1日目

2010-08-25 03:28:53 | 旅行
サェンバェノー!

8月19日無事に我が家に帰ってきました。自分の予想以上に収穫の多い一人旅でした。

8月16日(月)午前10時我が家を出発、ウランバートル(UB)より西380kmに位置するハラホリンというところに向かいました。
ここは昔モンゴル帝国の首都があったところです。
また2005年には「オルホン渓谷の文化的景観」として世界遺産に登録されています。8箇所の遺跡や建物がありますが今回はその内4箇所を見て回る計画です。

UB市内の西のはずれにあるスーパーで食パンとクッキー(自分達用とお土産)を買い込みました。勿論この日の昼ご飯用におにぎりと漬物も持参しています。

最初の休憩は午後1時。大きな「オボー」があるところでした。
「オボー」とは日本のお地蔵様のような存在で、木の枝を立てその周りに小石を山の形に積み上げ木の枝にハダクというシルクの布を巻いたものです。
小石を9個拾って時計回りに石をオボーに1個づつ投げ旅の安全を祈りながら1周(正式には3周)します。私も旅の安全を祈念して行きました。(オボーは設置されている場所によっていろんな意味があるそうです)
どの車もオボーの前を通る時必ずクラクションを3回鳴らして通過していました。


3時少し前、車を止めた運転手が遠くを指差しながら「写真」と言っています。私のガイドブックを開いて示しました。そこは世界遺産の一つ「ハルボヘン・バルガス遺跡」というところでした。10世紀の城跡と17世紀の石積みの建築がある遺跡です。今回の計画には入っていませんが行ってみたくなりました。別の1ヶ所をキャンセルしてこちらを見ることに予定変更です。500mX500mの正方形の城跡は小さな石を積み上げたものでとても綺麗でした。壁の厚さは1mくらいありました。



この遺跡の直ぐ側に小さな博物館がありました。期待は持てそうにありませんでしたがちょっと覗いてみました。入って一番に目に入ったものは日本語でした。なんとこの遺跡の保存のためにとある企業がお金を贈呈していたのです。そういえば十数年前日本が遺跡の調査をしたと聞いていました。管理人らしき人が日本語が読めない外国人に英語でそのことを説明していました。日本人としてちょっと嬉しい瞬間でした。


その後は幹線道路から外れ草原の中を走ります。2時間ほど走ると目の前に湖が見えてきました。風もなく静かで聞こえるのは水鳥の声だけです。
今夜の宿まではここからまた2時間くらいで、着いた時夕食はないかもしれないと言うのでここで夕飯を食べてから出発することにしました。しかし1軒だけあるレストランで聞いたら「食事を予約している宿泊客の分しかできない」とのことでした。残っていたおにぎりを1個づつ食べ出発しました。



30分ほど行くとまたまた草原の中に立派な建物が出現しました。運転手が何か説明していたのですが理解できなくてあまり興味を示さずに通り過ぎました。綺麗に舗装された道なのに急にのろのろ運転になっています。どうしたのか聞くと「ちょっと早い」と言うのです。何が早いのか分かりませんが時間があるならさっきの建物を見てみようと言うと嬉しそうな顔でUターンしました。そしてまた私のガイドブックを開いて示しました。そこは世界遺産の中の1つ「ホショーツァイダム遺跡とビルゲ・ハーン遺跡」でした。
ここは第2チュルク帝国の英雄キョルテギンのお墓と石碑があります。石碑には中国唐時代の玄宗皇帝が送ったビルゲ・ハーンの功績や賛辞がチュルク文字でかかれ、裏には漢字でそのことが書かれています。


7時50分に明日見学予定のエルデニーゾーに着きました。その時ちょうど山に夕日が沈むところでした。
運転手が「ちょっと早い」と言ったのは旅行の計画を練っているとき私が「夕日が沈むところを見たい」と言っていたからでした。走っているとどこからでも夕日は見えると思っていたのですが彼なりのベストポジションがあったのです。


夜8時過ぎにハラホリンの中心地に到着です。いくつかのゲル(移動式住居)ホテルを見て今日の宿を極めました。どこのゲルも夕食はできないとのこと。仕方ないのとせっかくだから朝青龍の親族が経営する「ドリームランド」(宿泊施設)で夕食をとることにしその直ぐ近くのゲルに決めました。1つの敷地の中に下の写真のようなゲルが沢山あります。これが私が泊まった部屋?ゲルです。



最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
運転手が (おせっちゃん)
2010-08-25 08:26:31
いるとはいえ、言葉があまり自由にならないと思いますのに、一人旅、思い切られましたね。
広い草原。ああ、これがモンゴルか・・・と思います。
石積みの遺跡、日本で言えば鉄平石ですね。漆喰など何のつなぎもないのですね。
お宿のゲル、入り口が色彩的で素敵ですね。
返信する
おせっちゃんさん (リョウ)
2010-08-25 12:58:19
モンゴル語と日本語は文法が似ているので単語さえ知っていれば何とか通じるようです。しかし発音が難しいので新たに覚えた単語でも最初に使うときはなかなか通じません。
信頼のおける運転手が居るからこそ思い切れたと思います。夫も多分同じだろうと思います。

ゲルの入り口はホテルだけでなく普通のゲルでも大体このような朱色を基調とした色彩の派手なものばかりなんですよ。花や木から色を作るそうです。
返信する
一人旅 (東京のワシ)
2010-08-25 22:19:35
まさか一人で旅してるとは思ってませんでしたよ
りょうさんの事だから一人でも大丈夫な気がしますが。心が洗われた感じになってたら羨ましいですね☆
最近何かと忙しく大変な毎日です。自分も心を洗いに行きたい気分ですよ

お孫さんに会うのが楽しみですね☆
返信する
東京のワシさん (リョウ)
2010-08-26 02:54:58
この旅は毎日自然を感じながら自然と共に過ごした4日間でした。素晴らしい自然もあれば厳しい自然もありました。
なんと春夏秋冬すべて体験しましたよ。
東京のワシさんも心を洗いに来てください。お待ちしていま~す。
返信する
素晴らしい (南天☆)
2010-08-26 03:10:23
道路はやっぱり土なんですね。雨なんかだと、道路が、ぬかるんで4駆、でないと、厳しいですね。土の道路じゃなくて、草原の草の上は通行禁止なのかな~・・・草の上走るのにも、タイヤが普通のタイヤでは滑ると思います。
いろんな写真見て、なんか行きたくなりました。昔よくキャンプにテントを持って1泊で行ったころを、思い出します。(食糧は自分で用意しました)チェコとは全くがらっと雰囲気が変わってしまいましたね。 
日本に戻るまで、いろいろ経験してください。
応援しています。
返信する
南天☆さん (リョウ)
2010-08-26 21:27:24
メイン道路はアスファルトですが草原の中に入ると土です。通行禁止という所はありませんが貴重な家畜の餌なのでむやみやたらとは走らないようです。それに草の方が抵抗が大きいのでガソリンを沢山使うことになるのではないかと思います。
マラソンで草の上の方が走りやすいと思って最初は草の上を走っていたのですが見た目とは違って地面は凸凹で走るのが大変でした。途中から土の上を走ったのですがこちらの方が硬くて凸凹もなく走りやすかったです。
近いのでどうぞ遊びに来てください。
返信する
広々してますねー (宮崎の恵子)
2010-08-29 11:06:11
モンゴルって基本こういう景色になるんでしょうか。
森とか滝とかはないのかしら?

今頃 日本で赤ちゃん抱っこしてるかな?
素敵な時間をゆっくり過ごしてください。
返信する
宮崎の恵子さん (リョウ)
2010-09-02 01:32:24
モンゴルと言えばやはり草原でしょうが森や湖、滝も今回見てきましたよ。草原の中に突如滝が現れてビックリしました。

孫は本当に可愛いものですね。写真を沢山撮っておこうと思っていたのに数枚しか撮っていません。やはり実物の方が断然可愛くてね。今度はいつ会えるのか解りませんが歩いているかもしれませんね。
返信する

コメントを投稿