スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

霜月雑感'23

2023年11月30日 | Weblog
 我が県盛岡にも月末にまとまった雪が降った。然し、自分は県南の陸前高田に出向いていたので、雪とは縁がなかったどころか、ここは宮城県境であり☀️も差していた。
南北に189kmと縦に長い岩手であり、北と南では天候も違うし、日本茶の栽培北限でもある。

 陸前高田には高校時代の親友K君が居る。年末でもあり🍶一杯やらないかと電話を入れたのだが、肝機能がCでドクターストップであると断られた。ここに保養施設を設けたのは26年前であり、その間一貫してK君とは年に数度飲み会をやっていた。彼はクラス仲間でも元気印の筆頭であり、自分の誘いを断った記憶はないので只事ではないなと、早い快気祝いを伝えた。

 当家の奥方には友人が結構居る。地元生まれの地元育ちの事も大きいが、趣味の会で知り合った方も多くいる。人柄も大いに影響している様だ。

 この日、今度は中学時代の親友T君から電話が来た。彼とは中学でバレーボール部以来の仲間であり、社会に出ても親しくしているから、65年来の付き合いになる。
彼は県職員を勤めあげた資産家であり、悠々自適な人生を送っているとばかり思っていたのだが、"菅村、俺はもうダメだ"と語りかけて来た。
話を聞いたところ、体調が優れなく、この先の何もかもが不安症に陥っている感があった。
俺でいいならいつでも相談に乗るからと伝えたが、終活に繋がることであり簡単でもなさそうだった。

 長くなったが、数少なくなっている交友達の中、同年代のお二人との会話で、間もなく到達する80歳は男の人生の締めになりそうな気がした。
私もそうなのだが、なんか高齢男の人生って、晩年を生き抜くパワーが失せて来たなと悲哀が身に染みた。
            =おわり=



フレイル

2023年11月23日 | Weblog
 フレイルティ(虚弱)が和製英語化してフレイルとなっているとか、その意味は加齢により心身が衰えた状態なんだそうだ。

 数日前居間にコタツを出したのだが、奥方がコントローラーが見つからないと言い出した。春先の冬終いの際、どっかに仕舞い込んだのだろうとそちらこちら探してみた。
 なのにだ、翌日よく見たなら誰の目にも分かる様な、コタツの目と鼻の先にあったのだ。
こんな笑い話の様なことが、日常の生活で次第に増えてきている。脳のどっかが弱って来ていることには間違いない。
 夫婦で顔を見合わせ、照れ笑いしたが、心の中ではお互い情けなく自分自身を叱責した。

 フレイルって、1)身体的<移動機能・筋肉量低下>、2)精神・心理的<認知機能低下・抑うつ>、3)社会的<閉じこもり・社会的交流減少>、とに区分けされるようだが、だんだんどれにも該当されていることを認めざるを得ない年齢になって来た。

 さて、ある方から勧められて、2008.10月から書き始めたこのブログも今回で500回で、いつの間にか15年になっている。
 後期高齢の刺激のない日々を送っている自分には、ブログに書くテーマを捻り出すことが難しくなって来ている。
そんなこんなで、ブログの終焉を考えざるを得なくなっている。
            =おわり=





懐古酒

2023年11月10日 | Weblog
 趣味の集まりって、その後の懇親会があるので二重の楽しみがある。片眼になりゴルフを辞めざるを得なくなってから、縁遠くなっていた旧友と久しぶりでお会いする機会に恵まれた。

 自分が起業した会社は2代目、3代目の頑張り努力で現在60名ばかりの社員の会社になっている。
 社歴50猶予年の間には、勤め上げてくれた人、辞めて独立した人、腕を磨いて他社に引き抜かれていった人、等々と多く居る。そんなことを振り返ると、この会社の社会的存在意義は小さくはない。

 会社を起業する以前の夜明け前に出会って、仕事も生き方も一から教えて頂いた師匠が居た。その方と出会わなかったなら、今の会社はなかっただろうし、私の人生設計も成り立たなかっただろうと思っている。
 その師匠Aさんと南花巻温泉「風の季」で一足早い忘年会として集った。6歳先輩のAさんを旧友とお呼びするのは失礼にあたるのだが!

 人の一生って精々100年であり、日本の人口が1.2億人も居る中、また日本列島は3300kmと長い。そんな大海原にピンポイントを探す様な地で偶然、この方と巡り会ったのは奇跡に近いことだったと思う。

 晩秋の名残もみじ🍁の名湯の露天風呂で、師匠にこんな懐古話を投げかけると、師匠は往時渺茫と言って笑った返答された。
 今もこうしてお会い出来ることには至上の至福を感じる夜になった。
            =おわり=