スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

環境学習「サンゴ礁」

2009年10月14日 | Weblog
我がダイビングは珊瑚(コーラル)を通して地球環境問題を知ることでもあり
解っているようでよく理解できていない珊瑚の観察である。

まずサンゴは「海の熱帯雨林」であり、生態系に欠かせないものと言われながら動物(刺胞動物)であることに驚く。
熱帯雨林と言われる謂れは生物の棲み家となったり、他の生物に食物を供給したり、CO2を吸収し酸素を放出するなど
森林の植物と同じような役割を海の中で担っている。
ダイバーにとってのサンゴは「心のオアシス」的存在であり、美しい珊瑚礁を見るにつけ心の底から癒される。



サンゴの種類も一般的な六放サンゴ類の石灰質の骨格をもつイシサンゴから、ソフトコーラルと呼ばれる八放サンゴ類
イソギンチャクのような花虫類、クラゲの仲間の触虫類であり、亜熱帯から温帯域の海の生物である。
フィリピンからの黒潮潮流のお陰で日本にも沖縄をはじめ伊豆半島あたりまでサンゴ礁の海が広がっている。



さて、最近サンゴ礁がダメージを受けている問題には

1)地球温暖化による海水温の上昇(よく耳にする白化現象である)
サンゴが色彩豊に見えるのは元気に細胞が活動している証拠であるが
エルニーニョなどのストレスが発生すれば細胞が逃げ出し死滅し白色化してしまう。
1997年頃の世界規模なエルニーニョ現象では相当のダメージをうけた。

沖縄の慶良間諸島の海に潜ったときには本当にがっかりした。

2)オニヒトデの異常発生(サンゴの天敵として有名である)
全身が毒をもったトゲに覆われている大型のヒトデで、大きなものは直径60cmほどになる。
身体の下側に口があり、そこから直接胃を出して、サンゴに押し付け
体外でポリプを消化して吸収するという食べ方をしているため、サンゴの骨格だけが白くきれいに残ることになる。
最近このオニヒトデが異常発生しているがそのメカニズムは判明していない。

3)開発による土砂の流出や生活廃水などによる海洋汚染(森林の伐採や開発による海への土砂の流出は、サンゴにとって大きなダメージ)
多少の土砂ならサンゴは自力で取り除くことができるそうだが
それ以上にサンゴに土砂が積もってしまうと、ポリプは呼吸をすることができなくなり、やがて死滅してしまう。

また海に流れ込んだ土砂や生活廃水は、透明度を悪化させ海洋汚染になる為、太陽の光を遮断してしまう。
すると、サンゴの栄養分の多くを占める、褐虫藻の光合成による有機物生成が行われなくなる。
生活廃水も海水の富栄養化に繋がりプランクトンが増殖し赤潮を発生させサンゴに大きなダメージが出てしまう。
いかに土砂の流出や生活廃水を防ぐかも、サンゴ礁保全の大きなテーマである。



私が12年前にダイビングを始めて時、資格取得ショップの社長が私に言った言葉が忘れられない。「10年前の海を見せたかった。」

<銭明日二世こと菅村経悦>
環境づくりで地域社会にお役立ち「マリングループ」ホームページ

テッケーとトッコー

2009年10月09日 | Weblog
我がダイビングホームタウンのフィリピンには、テッケー(白いヤモリ)とトッコー(小トカゲ)と呼ばれる愛嬌のある生物がいる。



トッコーはテッケーよりビックサイズで血も吸うそうだ。


トッコーの餌食になったテッケー

そんな生き物が身近に現れるフィリピンボホール島に一年振りのダイビングに出かけてきた。
束の間であったが、南国の青空に浮かぶ入道雲、コバルトブルーの群青の海、海中の珊瑚の群生。
トロビカルな多過ぎる程の魚、イソギンチャクと共生している鮮やかな色彩のクマノミ、亀やウツボとの戯れも楽しい。



夜は夜で生で奏でてくれる哀愁ギターを聞きながらビールを楽しみ、涼しい海辺での安過ぎるエスニックディナー。
久しぶりに海に癒されゆったりした時間を過ごしてきた。

やはりこの海は何度訪れても最高!

仕上げはほろ酔い加減の砂浜に寝そべってのマッサージは疲れた身体に心地よい。
1時間で300ペソ(600円)とは嬉しいかぎりである。

私のダイビング人生もそろそろ終わり近くになっているが、竜宮城を見るにつけ、もう一度もう一度と誘惑に駆られてしまう。
この道楽人生は玉手箱を開けない限り続くかも。
然し出来るものならば3歳の孫と潜ってこの感動を味わわせたいが、無理かな~!

◇今回の費用◇
成田発着5泊6日14万円(飛行機・宿・食事・船・現地送迎・ダイビングフィー)と安かったのだが...
iPhoneの通信状態が良く、いい気になって写メールを乱発使用の料金は何と59,000円。
紛失したのか掏摸にやられたのか、無くなったデジカメの価格は32,000円。


高額通信料のかかった写メールの1枚「ボホールの朝」

「行きはよいよい帰りは怖い」とはよく言ったもので、今は凹んでいる浦島太郎です。

<銭明日二世こと菅村経悦>
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