
名残の花がいっぱいです
近々、茶友Kさんのお祝いの茶事を行うので、茶事支度に勤しんでいます。


どのように茶事でお祝いのおもてなしをしたらよいか・・・
どうしたらお客さまに楽しんで頂けるか・・・
ちょうど良い機会なので茶事の原点に戻り、いろいろ考えてみました。
すると、分野の違う方の話やなかなか読み切れない本からヒントを頂くことができました。
つきつめてみれば、何も「茶事」(茶の湯)に狭く限定することではなく、究極はどの分野でも同じということかもしれませんね。



先日、テレビで橋幸夫さんが映っており、デビューまでのいきさつ、ヒット曲が生まれた背景など、歌手・橋幸夫を育てた恩人の作曲家や先輩歌手との出会いや交流を収録した内容でした。
すぐにチャンネルを切り替えるつもりが、何か心に感じるものがあり、そのまま見続けていました。
すると、作曲家の先生や歌手の先輩から橋幸夫に発せられた「言葉」が心に響き、急いでメモしました。
忘れないように書き留めておきます。
○ 歌に魂をこめろ
・・・・上手にやることではない。その人なりの魂が感じられること。
○ 作曲のポイントについて
イントロに作曲のすべてのイメージを込める。
○ 歌はいつか”詠み人知らず”になる。
○ 自分流の表現をみつけなさい
・・・・その時の客に応じた奇想天外の表現で客を喜ばすこと。(美空ひばり)
○ 事を成すには気を集中し、そのこと以外の事を排除して臨むべし。(幸田露伴)
まだまだ続きそうですが、茶事前なのでこのへんにて・・・。
短い言葉ですが、含蓄があり、すべて茶事の真髄に繋がるように暁庵には思われました。
最後の言葉にあるように、茶事前の1週間はなるべく用事を入れず、茶事に没頭したいと思います。
それも忙しく立ち働くばかりではなく、ゆったりした取り組みの中にポロッとひらめいたり、自分の考えを確認したり、それによって内容が大幅に変化したり、もとに戻ったり、もういろいろですが、茶事に一番必要な充実した充電時間です。

一面、黄金の田圃が続いていました・・・「直虎」のふるさと、井伊谷にて
茶事は主客共にともに愉しくあれ・・・と思っています。
「お出ましを心からお待ち申しております・・・」
