ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

名古屋市で開催されている異業種交流展示会「メッセナゴヤ2011」に行って来ました

2011年11月09日 | イノベーション
 11月9日から3日間、異業種交流展示会「メッセナゴヤ2011」が名古屋市のポートメッセなごやで開催されます。名古屋市の南側の埠頭(ふとう)に、国際見本市会場があります。名古屋駅からあおなみ線という新交通システムを用いて、名古屋港の埠頭に向かいました。

 「メッセナゴヤ2011」は“日本最大級の異業種交流展示会”をうたっています。



 多彩な出展者が参加しているため、第一展示館から第三展示会までと、すべての会場を使っていました。見た目は、各都道府県の行政系の産業振興系や中小企業の出展者が多いように感じました。

 中小企業の展示内容は技術面からみれば、そのレベルは玉石混淆(ぎょくせきこんこう)ですが、「当社はこの製品・技術で勝負しています」という熱意を感じさせるものが多く、日本の産業は多くの中小企業によって支えられていることを再確認しました。

 第二展示館に設けられた中部地域公設研テクノフェア2011というブースには、各都道府県がそれぞれ持っている公的研究機関の最新の開発成果を展示しています。

 例えば、三重県の三重県工業研究所はデジタルサイネージなどに適した、に“蛍光表示管”と呼ばれる、高輝度蛍光体」を用いた表示素子を展示していました。「真空蛍光表示管用蛍光体として、従来の硫化物ではなく、耐久性を有する酸化物で構成された高輝度蛍光体」を用いた表示素子です。



 この蛍光表示管はVFD(Vacuum Fluorescent Display)と呼ばれる、広義の真空管です。蛍光表示管は、1966 年に三重県の中堅企業であるノリタケ伊勢電子(当時は伊勢電子工業)が実用化した、日本発の技術だそうです。表示する仕組みはフィラメント(カソード)と蛍光体(アノード)、格子(グリッド)を真空内に配置し、カソードから出た電子を蛍光体に当てて発光させる仕組みです。

 いろいろな技術シーズが展示されています。どう使いこなすかは、事業化を担当する企業が考えることです。技術シーズを製品ニーズにどう結びつけるかは、なかなかの難問です。