ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

豊田市足助町の紅葉の名所の香嵐渓は、ほとんど紅葉していませんでした

2011年11月10日 | 旅行
 愛知県豊田市北東部の山奥にある足助町(あすけちょう)の香嵐渓(こうらんけい)は、東海地方の紅葉の名所です。名古屋市内の地下鉄や名古屋鉄道などの駅構内には、見事に紅葉した香嵐渓の観光ポスターが多数貼ってあります。この観光ポスターにつられて、香嵐渓まで紅葉を見に行ってみました。

 香嵐渓の両岸を飾るモミジの木などの落葉樹は、まだほどんど紅葉していませんでした。





 ごく一部の落葉樹が葉の色を変えている程度で、大部分が青葉のままです。





 東海地方の紅葉の名所だけに、平日の割には観光客が多数来ており、お土産屋が連なる巴川(ともえがわ)沿いの香嵐渓への連絡道は混んでいます。

 観光客は、巴川沿いに紅葉を求めて上流側に散策し、三州足助屋敷辺りまで歩いて、引き返していきます。巴川の上流側にはいくつかの橋が架かっていて、両岸を散策できます。吊り橋も一つありました。

 巴川は飯森山(いいもりやま)の周囲を“巾着”(きんちゃく)の形のように弧を描くように曲がって流れています。水はきれいな澄んだ清流で、所々で大きな石が激しい流れをつくっています。下流では矢作川に流れ込みます。



 飯森山の中腹には曹洞宗の古刹である香積寺(こうじゃくじ)が建っています。香積寺の歴代の住職が飯森山を中心に約4000本のモミジやサクラなどの木が植えた結果、紅葉の名所になったようです。飯森山は春になると、カタクリの花が一面に咲くなどのいろいろな野草の花が咲く自然の宝庫だそうです。

 香嵐渓を通る国道の近くでは、観光協会などの公的な駐車場の駐車料金は、普通乗用車が1回当たり1000円です。これに対して、入り口のお土産店などでは、「1日500円」という案内を出したり、係員が通りかかった乗用車に対して「1日500円」の案内札を示して、熱心に勧誘しています。少し離れた地区では、「1日300円」の案内札を振る係員もいて、激しい競争をみせています。多くの乗用車は観光案内に素直に従って、香嵐渓入り口の駐車場に入り、1回当たり1000円を支払っています。

 巴川の下流に設けられた段々畑などには、野獣よけの電線が張ってあります。かなり山奥いので、イノシシやサル、シカなどが田畑を荒らすようです。何となく過疎化が感じられる紅葉の名所でした。