グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)森 健光文社このアイテムの詳細を見る |
要旨としては、web2.0とはどういう現象かということの話から、
アマゾン、グーグルがweb2.0を代表する企業で、ふたつの企業に代表される一極集中と分散化という流れが社会に流布してきているのではないかという話。
これは、空港を思い描いてもらえるとイメージが付きやすいが、スケールフリー・ネットワークというらしいが、いくつかのハブとスポークの集まりによる関係性により、極となるハブに情報が集まるということをあらわす。
批評することが目的の書評ではなく、自分なりの備忘録的なことが目的なので、
ここがよかったとかそういうことは差し控える。
面白い意見だなと思ったのが、上記の2社に代表される、パーソナライゼーション機能、リコメンデーション機能により、思いがけないもの(セレンディピティ)が
失われていくという話。
たしかに、本の価値をはかるのに、amazon頼みになったり、googleのアルゴリズムで算出された情報の一部を見ることで、価値判断基準が形成されていくということはそうだろう。
あと、mixiのコミュニティに関する記述は、個人的に現在の問題意識に近いということもあり、非常に興味深かった。
コミュニティをはじめとした、mixiの機能は、自己を中心とした関心により、形成され、上の傾向を強めるということ。