ソーシャルメディアマーケティングオガワ カズヒロ(小川 浩・小川 和也)ソフトバンククリエイティブこのアイテムの詳細を見る |
第5章ではゲリラ戦と称して中小企業のソーシャルマーケティング戦略を描いている。個人的には、やはりこの分野が一番ホットになれる。
基本戦略としては、チラシ、新聞広告と組み合わせることができるにこしたことはないがソーシャルメディアに特化すべきということが大きな方向性である。ゲリラ戦とは、あのチェ・ゲバラの「打撃は絶え間なく与えねばならない」という言葉に象徴されるように、大目的として、a.自社販売サイト、自社店舗へtwitterから誘導していくということb.どこの誰が何を目的としているtwitterなのかということを明確にした上で戦術を実践すべきであるという点である。平行して重要なのが、twitterからの情報発信ということに加えて、自社 WEBサイトの情報濃度をいかに上げていくかという視点も決して忘れてはならない点とのことである。
具体的な戦術としては、
・フォローワーを増やすためにまず壁紙をいかに印象的でわかりやすく設定するかということが重要ある。これは豚組という東京の西麻布で豚料理を提供しているお店のtwitterページである。どういった点が具体的に、お店への導線となっているか、どういうところが情報として集客に繋がっているかという点に着目してみてみてほしい。
・動画や写真共有サービスも使え
素人的なスキルであっても、iPhoneなどから撮影したお店の雰囲気であったり、商品の使い方というのが、ゲリラ戦術では有効になるということである。
[ゲリラ戦術を実践する上で有効である市場セグメント]
市場セグメントはゲリラ戦を用いる中小企業群にとっては、狭めれば狭めるほど、特化すれば特化するほどソーシャルメディア内での社会的会話に繋がるという点も重要な点であろう。
1.地理的セグメント
2.人口層/性別層セグメント
3.富裕層セグメント
4.価格セグメント
低価格、高価格といった部分をどう訴求するかという点。
低価格向けソーシャルメディア:
twitter,mixi、モバゲーなどの比較的若年層が多いメディア
高価格帯向けソーシャルメディア:
Facebook,SNS,YouTubeなどのバイラルビデオ
5.製品セグメント
映画、DVDなどのように名前などからくどくど説明しなくても伝わるものはtwitterが最適な販促手段
逆に保険や投資商品など対面販売的要素の強い商品は、twitterだけではなく、blogやSNSを併用することが難しい。差別化が難しい商品であればあるほど顧客接点が大いにこしたことはないということである。
6.業界セグメント
最後に、実際どのような目的でソーシャルメディアマーケティングの展開が可能かというカテゴリーを俯瞰しておこう。
・販売促進用
・イベント、キャンペーン用
・CRM(カスタマーリレーション)用
・広報、PR用
・マスメディア補完用