本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

イーロンマスクを見いだしたペイパル創業者と1600円で直接トーク!!!

2018-06-10 23:01:01 | 2018本質的進化。
ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
クリエーター情報なし
NHK出版

本当はブランド構築に関わる本とスタートアップに関わる本を2冊読もうと思っていたが、ジョブ理論がどちらにも関わる本だったので、これをチョイス。
動き出したくてたまらない状態がくるまでスタートアップに関する本を読もう。

『ZERO TO ONE』ピーター•ティール

シェイクスピアの言葉もあったり、文学の引用もあったりと何とも美しい。
というかピーター•ティールの著作というだけでクール!
教養のあるスタートアップ創業者であり、投資家でもあるティール氏。
競争することに意味はないと説くその姿勢から美しい。

本書は新しい何かを創造する起業をどう立ち上げるかに付いて書かれた本だ。
ピーター•ティールがスタンフォード大学の経営学で講義したのをベースに関われている本だという。
また、面白いのが、もうひとつスタートアップ関連の本で、よく聞き、もう一冊読みたいなと思っていた『リーンスタートアップ』をティール自身が批判し、逆の主張をしているということ。
具体的には、リーンスタートアップは、「事前に余り計画せず、少しずつ改善すること」を重視するのに対して、ティールは「競合とは大きく違うどころか、競合がいないので圧倒的に独占できるような全く違うコンセプトを事前に計画し、それにすべてを賭けろ」という考えのようだ。8


人類には奇跡を起こす力がある。僕らはそれをテクノロジーと呼ぶ。
テクノロジーは奇跡を生む。それは人間の根源的な能力を押し上げ、より少ない資源でより多くの成果を可能にしてくれる。20

スタートアップとは君が世界を変えられると、君自身が説得できる人たちの集まりだ。29

「誰も築いていない、価値ある企業とはどんな企業だろう?」131

この問いがティール氏の原点かもしれない。
⇒隠れた真実の見つけ方:
人間についての隠れた真実は違う。自分自身について知らないこともあれば、他人に知られたくなくて隠していることもある。どとするとどんな会社を立ち上げるべきを考えるとき、問うべき問いは2つー自然が語らない真実は何か?人が語らない真実は何か?142
⇒優秀な起業家は、外の人が知らない真実の周りに偉大な企業が築かれることを知っている。145

<ティールの考えるスタートアップの教訓>41
1小さな違いを追いかけるより大胆に賭けたほうがいい
2出来の悪い計画でもないよりはいい
3競走の激しい市場では収益が消失する
4販売はプロダクトと同じくらい大切だ
⇒リーンスタートアップが、いわゆる少しずつ段階的に、まだなく柔軟で、ライバルのものを改良して、プロダクトに集中するということに力点を置いているのとの逆のこと。

▼ ▼▼
リーンであることは手段であって、目的じゃない。既存のものを少しずつ変えることで目の前のニーズには完璧には応えられても、それではグローバルな拡大は決して実現できない。
大胆な計画のない単なる反復は、ゼロから1を生み出さない。
成功を実現するための計画がないのにどうやって成功するつもりなんだろう?
スタートアップにおいては、インテリジェントデザインこそが最適だ。111
※ インテリジェントデザイン:
意図や目的を持つ偉大なる知性によってデザインされた理論。

<独占の意義>57
経済理論の当てはまらない現実世界では、他社の出来ないことをどれだけできるかで、成功の度合いが決まる。つまり、独占は異変でも例外でもない。独占は全ての成功起業の条件なのだ。
幸福な起業は皆違っている。それぞれが独自の問題を解決することで、独占を勝ち取っている。不幸な起業はみな同じだ。彼らは競争から抜け出せずにいる。

<独占の特徴>74
独占企業の特徴
1プロプライエタリ•テクノロジー
情報を開示せず独占的なテクノロジー
2ネットワーク効果
利用者の数が増えるに連れ、より利便性が高まる。
3規模の経済
独占企業は規模が拡大すれば更に強くなる。
4ブランディング
強いブランドを作ることは独占への強い武器となる。

▼ ▼▼
僕たちが住んでいるのは正規分布の世界じゃない。僕たちがべき乗則のもとにいきているのだ。117

<独占と営業>
結論から言うと独占であろうと、営業、広告はいるということ。
売ろうとしなければ売れないし、それは見かけより難しい。171

広告はすぐにモノを買わせるためにあるわけじゃない。のちの売上につながるような巧妙な印象を刷り込むためにある。172
⇒販売を製品デザインの一部と考えるべきだろう。何か新しいものを発明しても、それを効果的に販売する方法を作りださなければ、いいビジネスにはならない。それがどんないいいプロダクトだとしても。175
逆に、
「差別化されていないプロダクトでも営業と販売が優れていれば独占を築くことは出来る」175

<スタートアップに必要な7つの要素>204
1エンジニアリング
段階的な改善ではなく、ブレークスルーとなる技術をもっているか?
2タイミング
3独占
大きなシェアが取れるような小さな市場から始めているか?
4人材
正しいチームづくりが出来ているか?
5販売
プロダクトを作るだけではなく、それを届ける方法があるか?
6永続性
この先10年、20年生き残れるポジショニングが出来ているか?
7隠れた真実
他社が築いていない独自のチャンスを見つけているか?

★どの業界に関わらず少なくても上記の5つには明確に答えられる必要
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あのうんこドリルが売れた流をハーバード教授が解説してみたって?マジ?

2018-06-10 22:19:05 | 2018本質的進化。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
クリエーター情報なし
ハーパーコリンズ・ ジャパン

日経新聞であのうんこドリルがクリステンセン教授のジョブ理論に基づいているという話があり気になっていた本。
ひとことでいうと、消費はジョブの解消であるという考え。
面白いのが、著者自身がスタートアップの経営者兼学者であるということ。
お母さんの子供に勉強をさせたいというジョブを解消させたのがうんこドリルだという。実際にジョブ理論を立証するベンチャーも出て来ているようである。
経営力を上げるプロジェクト。

『ジョブ理論—イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』
/クレイトン•M•クリステンセン

これはプログレス(進歩)についての本だ。
大事なのはプログレス(進歩)であってプロダクト(商品)ではない。10
⇒イノベーションを理予測し、生み出すための本である。

★ どんなジョブ(用事、仕事)を片付けたくて、あなたはそのプロダクトを雇用するのか?15
★ 私たちが商品を買うということは基本的になんからのジョブを片付けるために何かを雇用ハイアするということである。

<<片づけるジョブ>>理論
【ジョブ】
〈ジョブの定義〉62
★ある特定の状況で顧客が成し遂げたい進歩である。83

•ジョブとは特定の状況であるいは人の集まりが追求する進歩である。
•成功するイノベーションは、顧客の成し遂げたい進歩を可能にし、困難を解消し、満たされていない念願を成就する。またそれまでは物足りない解決策しかなかったジョブ、あるいは解決策が存在しなかったジョブを片付ける。
•ジョブは機能面だけで捉えることは出来ない.社会的及び感情的側面も重要であり、こちらの方が機能面より強く作用することがある。
•ジョブは日々の生活の中で発生するので、その文脈を説明する状況が定義の中心に来る。イノベーションを生むのに不可欠な構成要素は、顧客の特性でもプロダクトの属性でも新しいテクノロジーでもトレンドでもなく状況である。
•片付けるべきジョブは、継続し、反復するものである。独立したイベントであることは滅多にない。 

<レジュメを書く>
顧客があの商品ではなくこの商品を買おうと決める時、顧客は各商品のレジュメ(概要書)を思い描いて比較している。40

新しいプロダクトが成功するのは、その特徴や性能が優れているからではない、それに付随する体験が優れているからである。192
⇒私を雇用する理由という概要書=レジュメ 194
⇒購入者は商品をただ手に入れるのではなく、ジョブに完璧に合致した体験を求めている。
⇒ブランドはその象徴になる体験をプロダクトとともに届けることで、顧客に購買を通じた進歩を提供する。
▼▼▼
「購入時」「使用時」の優れた体験が顧客がどこでプロダクトを選ぶかの基準となる。 201
▼▼▼
ジョブの周りに社内プロセスを統合し、求められる体験を提供する。

<ジョブ中心の統合>

ジョブのレンズを通すと、誰が誰の指揮下にあるかよりも、顧客の片付けるべきジョブを完璧に解決するプロダクト/サービスを組織が体系的に提供出ることの方が遥かに重要である。幹部たちが顧客のジョブに集中できていれば、それはイノベーションを押し進める方向を示す明確な磁石となり、さらには内部構造を指揮するぶれない理念となる。242

★ IKEAの提供するジョブ
「明日までに新居の家具をそろえる必要がある。明後日からは仕事だから」202

概念:片付けるジョブを解決するのに役立つ体験の提供 213

★ ジョブと同義に担ったブランド=パーパスブランド 219
ウーバー
ディズニー
アップル
スターバックスなど
⇒ジョブを完璧にこなすことの報酬は、ブランドの名声が高まることでもブランドへの愛着心を植え付けることでもない。顧客が彼らの生活にあなたのプロダクトを編み込むことだ。221

<ジョブを発見する質問>66
1その人が成し遂げようとしている進歩は何か?
2苦心している状況は何か?
3進歩を成し遂げるのを阻む障害物は何か。
4吹かんゼナ解決策で我慢し、埋め合わせの行動をとっていないか。
5その人にとって、よりよい解決策をもたらす品質の定義は何か。また、その解決策のためにトレードオフ=引き換えにしてもいいと思うものは何か。

<いまのジョブ>
•喫煙=気を落ち着かせ、リラックスするというジョブ
⇒facebookと競合する。
•BMWの発想の転換/高級車だけをベンチマークとするのではなく、解決するジョブを「A地点からB地点へ移動したいということ=モビリティ」に移行した結果、ベンチマークが変わった。75

★顧客はある特定の商品を購入するのではなく、進歩するために、それらを生活に引き入れるというものだ。この進歩のことを顧客ガッ片付けるべきジョブと呼び、ジョブを解決するために顧客は商品を雇用するという比喩的な言い方をしている。58

大切なのは、顧客の行動における因果関係のメカニズムを理解する上でジョブ理論が強力なツールになり、イノベーションを成功原動力となることである。4

ジョブの解決という行為を体験と結びつけることは、競争優位を獲得する上で極めて重要である。48

【プログレス進化】
消費者が特定の状況で成し遂げようとするプログレス(進化)50

ジョブをある特定の状況で人が成し遂げようとする進歩と定義する。59
ジョブとは進歩を引き起こすプロセスであり、独立したイベントではない。

▼ ▼
【状況】
◎片付けるジョブ理論の根幹

ライフステージ、家族構成、財政状態など含めた
「いまどこにいるか?」「それはいつか?」「何をしている時か?」「誰と一緒か?「30分前何をしていたか?」「次は何をするか?」など 59

★ 現実に何かを生活に引き入れる場面となると、人はその時の状況で自分にとって最も価値が高く、失うものが最も少ない解決策を選択する。153
★ 当社の商品が雇用されるために必要なのは何を解雇させることか?
⇒何を解雇して何を雇用するかの顧客の意思決定プロセスは、店舗に入るずっと前から始まっている。155

◎ 雇用してもらうためのカギは、顧客の生活のストーリーを細かく理解し、顧客自身が言葉にして要求できるものよりも遥かに優れた解決策をデザインできるようになることである。187
◎あなたが売るのはプログレスであって、プロダクトではない。顧客が心から雇用したいと望み、しかも繰り返し雇用したくなる解決策を生むには、顧客の片付けるジョブの文脈を深く理解し、を妨げる障害物も把握しなければならない。187

<ジョブを明らかにする方法>
1身近な生活の中
個々数年で成功したスタートアップのいくつかは、創業者の個人的な片付けるべきジョブが発端だった。125
2無消費に眠る機会
女性用含めた大人用のおむつなど元々なかった「楽しい生活を取り戻す」というジョブにフォーカスした結果。
3間に合わせの対処策
4できれば避けたいこと
5意外な使われ方 123
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