本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

鬼才ジジェクから学ぶ今を生きる思想とは?

2021-02-07 21:45:48 | 2021風の時代 フリーランスから経営者へ

イデオロギーの崇高な対象

【学びたいこと】
らしさを注入する
脳を体を革新する

【概要】
①この本
哲学書であり、精神分析の本であり、言語学の本であり、思想書である
ジジェク:ラカンの概念装置をイデオロギー分析の道具として用いる6
ラカン派精神分析:本質主義的論理と真の訣別を提供している。12

◉結論:ラカンの精神分析の格率 コア
抑圧されたものの回帰219
みずからの欲望を諦めない
空想を生き抜く185

ラカンにとっての精神分析:
真理を経験すること234
真理はフィクションのように構造化されている234
<現実界>:享楽 書き続けることのみで成り立つ
存在していないにもかかわらず一連の属性をもち一連の効果を生む、逆説的でキマイラ的な実態250

②-b
◆主体=問いかけなき状態は「死」であり、「享楽」
自分自身を主体として前提としてない343
ヘーゲル:二重の反省運動によって自分自身を絶対的なものとして前提する限りにおいて、主体は主体たりうる。344
主体は、自分の中の対象に対する主体自身の分割・分裂を通じて構成される。274
<他者>の問いに対する<現実界>の(対象の、外傷的核の)応答である。274


◉反脆弱に繋がっている=ヘーゲルは反脆弱の思想家

汝何を欲するか?がキルティングのきっかけに174
享楽を受け取るか、去勢するか190 欲望のグラフ
解釈:言葉は死であり、物を殺すことである20
歴史:自分自身の意味を遡及的に受け取る何か220

③-aジジェク ラカン的
クッションの綴じ目:キルティング 意味づけ 関連づけ=イデオロギー化
意味の結び目151=思想・言葉
言葉=主体どうしの欲望の認識の媒介206
シニフィエ:意味の指し示し
シニフィアン:意味されるところ154 意味自体 存在そのも
シニフィアンネットワーク 即自存在
意味を繋ぐ結節点137
イデオロギー的空間は、綴じられても結ばれてもいない諸要素、すなわち「浮遊するシニフィアン」でできている。138

ラカンの存在論 世界論
◉症候を解釈すること、生き抜くこと。118
症候=
主体と言語の相互作用114
症候=他者に対する訴え 純粋な他者への
=幻想
<他者>における空無を埋めている。117

◉享楽
主体がおのれの享楽を組織するための手段117

ポスト構造主義ではなく、合理主義としてのラカン
ヘーゲルの弁証法の再活性化16
ラカン:啓蒙主義の最も根源的な現代的バージョン
ラカンの倫理:
分離の倫理

文脈:脱構造主義

◉ラカンの最重要概念:
クッションの綴じ目16

鏡像段階理論:ヘーゲル:サルトル・ハイデガー 眼差し

現代のイデオロギー現象
シニシズム
全体主義
民主主義の脆弱な状態

フーコー:自分自身を発明し、主体として生み出し、独自の生き方を見つけること8
エリート主義的・人間主義的

◆ラカンにとっての夢
イデオロギーから唯一解放してくれる現実の支え76


◆イデオロギーの定義:存在の逆説47=空想的構造物73=ホモサピエンスの虚構を作る力
イデオロギー→信念58 社会的活動の中で具現化するもの

◉民主主義
唯一の代表に具現化されるような統一体としては存在しない社会政治秩序。だから民主主義的秩序の基本的特徴は、<権力>の位置がその構造上の必然性から、空っぽの場所である。228

イデオロギーの確信:
盲信
われわれが一定の方向にどこまでも真っ直ぐ歩き続けるということ、ひとたびわれわれの心がそう決めたら、どんなに疑わしい意見にも従うということ133

◉すべてを真実などど考えてはいけない。必然だと考えなければならない。〜カフカ62「審判」
◉初めは矛盾しているように見えた事実さえもが、そのイデオロギーを支持する議論として機能し始めた時79
◉転移のメカニズム
空想のキメラ的対象103
法の中に真理はあると信じ込ませる構造的幻想62
合理的な議論はやめて、何も考えずにイデオロギー的な儀式に従い、意味のない手振りを繰り返すことによって、頭をからっぽにしなさい。要するに、すでに信仰を持っているかのように行動しなさい。そうすれば、信仰は自然にやってくる。64

◉幻想は認識のほうにあるのではなく。すでに現実そのものの側、つまり人間がやっていることにあるのだ。53
自分こそが真実であると主張する一つのシステム49
彼らはそれを知らない。しかし彼らはそれをやっている。〜マルクス46

症候=その論理に気づかない限り「自分の症候を楽しむ」ことができる。36
定義:どうしてそこには無ではなく何かがあるのか113
無の代わりに「存在する」この「何か」とはじつは症候なのである。113

抑圧されたものの回帰=フロム的87
人間どうしの相互関係としてあらわれるのではなく、人間どうしの社会関係がものどうしの社会関係の形によって偽装される。43

創造的自己:
知りすぎると自分の存在そのものを失ってしまうかもしれないという目が眩むような体験108
◉知に近づくことは快楽を失うことによって償わなければならない。109

★★★0-0-0おのれの欲望を諦めるな。
道を知っている者は迷う〜ラカン68
富は自己である。313
<現実界>とその象徴化を隔てる距離をゼロにしてはならない。10
新しい意味を生むためには、それが他者の中に存在していることを前提としなければならないのである。280
「死の欲動」それは人間の条件そのものを定義づけているのだ。12
すべきことはそれを「克服」「廃絶」することではなく、それと折り合いをつけ、それをその恐ろしい次元の中にある術をおぼえ、そしてこの根本的認識の上に立って、それとの間に和解協定を結ぶことである。
われわれは、根源的解決をめざすという意味では「根源的」であってはならない。われわれはつねに借り物の時間の中で隙間に生きているのであり、すべての解決は暫定的・一時的であり、いわば根源的不可能性を先延ばしにしているだけである。14

ヘーゲルの弁証法:
克服の過程の物語などではなく、そうした企ての失敗の体系的記録である。15

◆人間の条件:死の欲動
認めないことは、全体主義の誘惑の源泉13

現実界の余剰との折り合いをいかにつけるか という命題

アルチュセール:
疎外の、あるいは主体の貧困の英雄主義9

◆夢(フロイト)・商品=労働(マルクス)・人生
意味ある現象と、つまり解釈という手続きによってのみ発見可能な抑圧されたメッセージを伝えるものと、捉えなければならない。〜フロイト26

◆所作 ③-b
◉不快を生きよ
◉欲するところを明確にし、欲望を諦めない
◉賭けるな ジジェク的
◉変化のダイナミズムに身を投じる=同じ状態のままでいない84
◉問いかけをやめないこと

◉笑いやアイロニーによって対象から一歩身を引く45

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脆さに対抗し、変化の時代を生き抜く7つの知恵とは?

2021-02-07 16:13:24 | 2021風の時代 フリーランスから経営者へ
反脆弱性 上 下g

【学びたいこと】
脳を暮らしを仕事を革新する
既成概念をぶっ壊す

【概要】
部ごとに一つの主張をまとめている46

①この本
結論:
すべてのものは変動性によって得または損をする。脆さとは、変動性は不確実性によって損をするものである。294g

貫くテーマ:
人間には理解できない世界、目に見えない要素や性質に満ちた世界、ランダムで複雑な世界をどう生きれば良いのか。ひと言で言えば、不確実性の元での意思決定だ。39

非線形性:凹凸、凹凸混在のいずれかで真っ直ぐな線形でないこと

★★★0-0-0乱暴にお取り扱いください。
どうすれば奴隷が主導権を奪えるか。271g
ストレスや無秩序は大歓迎だ。63
すべてのものに耐性をつけるなんてできないということだ。70
つまり危害は歓迎なのだ。
イノベーションを起こすには?まず自分からトラブルに足を突っこむことだ。といっても、致命的ではない程度の深刻なトラブルに。78
フェニックス(不死鳥)、できればヒュドラーにならなくちゃいけない。
ギリシャ神話に登場するヒュドラーは、アルゴスに程近いレルねー沼地に棲む、ヘビに似た生き物で、首が何本も生えている。首を一本切り落とすたびに、2本の首が生えてくる。
◉大胆な仮説
★★★命あるものはみなある程度は反脆い。
生命の秘密は、反脆さなのかもしれない。100

不確実性:
炎になって、風が吹くことを期待するのだ。
風はろうそくの日を消すが、炎を燃え上がらせる。
それはランダム性、不確実性、無秩序も同じだ。それから隠れるのではなく、利用しなければならない。21



反常識
★★★あんたのまずいところは、理解できても言葉じゃ表現できないものを排除しようとしているところさ。32g  

まさにヒュドラーは反脆さの象徴だ。66


②-a定義 反脆 耐久性ではない
膨大な蔵書を持つ遊び人21g/実生活+蔵書22g
◉脆いものは平穏を求め、反脆いものは無秩序を成長の糧にし、頑健なものは何事にもあまり動じない。50
◉類似概念=ワクチンに近いイメージ
対毒化:少量の物質にさらされた結果、もっと多くの寮への免疫を徐々につけていく現象。71
変動性を好むもの
ブリコラージュ・いじくりまわし
思想家としては、ニーチェ、ヘーゲル、ヤスパース56
人生から変動性を吸い取ろうとする観光客化15

脆さ:
変動性を好まないもの35
脆いものはやがて崩壊する122g


リスクは予測できないが、脆さは測れる

理解できないものはいじらないでおこう31

◆ドクサ的コミットメント
口先の信念ではなく、個人的なリスクを冒せるくらい忠誠を尽くせる信念
経験を語れ41

◆タレブの倫理規定
1詐欺を見て詐欺と言わないなら、その人自身が詐欺師である。
2化石化を逆行させる 

★★★反脆いものはランダム性は不確実性を好む。22
今日まで生き残ってきたありとあらゆる自然界の(複雑な)システムに、反脆さという性質が備わっている、24

ブラックスワン問題:
重大で稀少な事象のリスクを計算したり、その発生を予測したりすることはできないと言う事実23

「脆い」のちょうど逆に当たる単語はない。
反脆弱性antifragile


逆英雄性:
他者を犠牲にして利を得ること25

◆方法論的に ③項目+α
1.セネカのストア哲学=ストイック 良い意味での非対称性263
勇気:自分の意見を貫くためにリスクを冒すこと227g
  自分の思想を貫くために命を捧げる
   自分の衝動と戦うこと225g
◉極端であることを愛すること
2.実践を理論より愛すること 反ソクラテス的34g ニーチェ的視点34g
◉実践から生まれるオプション性に頼る→オプション性=遊び心41g
オプション性=副産物366
選択肢 
私たちを反脆くしてくれるもの。282
3.バーベル戦略:
極端な安全策+極端なリスクテイク272
極端な損害から身を守ると同時に、アップサイドが自然とやってくるのを待つ。
中間にあるものを改善するのではなく、極端なダウンサイドを減らす。270
1週間に3日だけアルコールを控え、残りの4日は好きに飲む278
★90%会計士、10%ロックスター271
★エジソン含め、この戦略の人が多い
両端に極端なものがあり、中央に何もない状態269
中央に山があるのではなく、別々の山が二つある
ある分野では安全策を取り、別の分野では小さなリスクをたくさん犯す269
 善行に生きなさい。人間から奪うことのできない唯一のものが、善行と美徳なのだ。260
非対称性に生きる=善行の帳簿はきわめて単純にできている。全項目が支出なのだ。誰かがお返しを「暮れれば、紛れもない利益になる。お返しをくれなくても、それは損失ではない。もともとあげるつもりだったのだから。〜セネカ261
感情を手懐ける
恐怖を思慮深さに、苦しみを教訓に、過ちをきっかけに、そして欲望を実行に変える259
理論から実践ではなく、実践から理論を作る252
4.目の前にあるもので戦え!ブリコラージュ いじくり回す=目的を持たずに
失敗は起きても小さいが潜在的な利得は大きいというタイプの試行錯誤300
試行錯誤/普段なら捨ててしまうようなものを再利用してありあわせで済ませる298
◉分別ある遊び人であること281
◉理解不能なものを不合理なものとしないこと26g
・ストレスは情報である149
・小さな雇用主をたくさん持つこと151
・小さくあること
小さなものは色々な点で美しい。157
政府のない国:スイス152=独立したミニ国家が連邦国家を形成している。154
・リスクテイク
・理論(正解・根拠)ではなくキマイラであると知る
キマイラ=信じられているが実際には思い込みに過ぎないもの199
・システムそのものを理解する=事件そのものではなく223
◉正しいか正しくないかではなくペイオフ=対価 を考える42g
5.予測しない、計画しないg
=効率的な効率的ではない84g
=アウトプットも、インプットも散漫的に分散させる

◉古典を読め151g
★★★過去のない人間に未来はない137g

6.身銭を切る 221g 信念(ドクサ)を行動に
ローマ時代のエンジニアは、自分の建てた橋の下でしばらく過ごさなければならなかった231
★★★私たちがこうして生きているのは、いつか誰が私たちのリスクを冒してくれたからだ。223
・自分のアイデアが現実世界で応用可能だと思っている科学研究者が、実際に日常生活でそのアイデアを実践しているか?253

7.自分の意見を貫け。柔軟に。アドバイスを他人から求めない
医者にどうすればいいか訊いちゃいけない、私の立場だったらどうなさいますかと訊くのだ。違いに驚くだろう。244g
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