イデオロギーの崇高な対象
【学びたいこと】
らしさを注入する
脳を体を革新する
【概要】
①この本
哲学書であり、精神分析の本であり、言語学の本であり、思想書である
ジジェク:ラカンの概念装置をイデオロギー分析の道具として用いる6
ラカン派精神分析:本質主義的論理と真の訣別を提供している。12
◉結論:ラカンの精神分析の格率 コア
抑圧されたものの回帰219
みずからの欲望を諦めない
空想を生き抜く185
ラカンにとっての精神分析:
真理を経験すること234
真理はフィクションのように構造化されている234
<現実界>:享楽 書き続けることのみで成り立つ
存在していないにもかかわらず一連の属性をもち一連の効果を生む、逆説的でキマイラ的な実態250
②-b
◆主体=問いかけなき状態は「死」であり、「享楽」
自分自身を主体として前提としてない343
ヘーゲル:二重の反省運動によって自分自身を絶対的なものとして前提する限りにおいて、主体は主体たりうる。344
主体は、自分の中の対象に対する主体自身の分割・分裂を通じて構成される。274
<他者>の問いに対する<現実界>の(対象の、外傷的核の)応答である。274
◉反脆弱に繋がっている=ヘーゲルは反脆弱の思想家
汝何を欲するか?がキルティングのきっかけに174
享楽を受け取るか、去勢するか190 欲望のグラフ
解釈:言葉は死であり、物を殺すことである20
歴史:自分自身の意味を遡及的に受け取る何か220
▲
③-aジジェク ラカン的
クッションの綴じ目:キルティング 意味づけ 関連づけ=イデオロギー化
意味の結び目151=思想・言葉
言葉=主体どうしの欲望の認識の媒介206
シニフィエ:意味の指し示し
シニフィアン:意味されるところ154 意味自体 存在そのも
シニフィアンネットワーク 即自存在
意味を繋ぐ結節点137
イデオロギー的空間は、綴じられても結ばれてもいない諸要素、すなわち「浮遊するシニフィアン」でできている。138
ラカンの存在論 世界論
◉症候を解釈すること、生き抜くこと。118
症候=
主体と言語の相互作用114
症候=他者に対する訴え 純粋な他者への
=幻想
<他者>における空無を埋めている。117
▲
◉享楽
主体がおのれの享楽を組織するための手段117
ポスト構造主義ではなく、合理主義としてのラカン
ヘーゲルの弁証法の再活性化16
ラカン:啓蒙主義の最も根源的な現代的バージョン
ラカンの倫理:
分離の倫理
文脈:脱構造主義
◉ラカンの最重要概念:
クッションの綴じ目16
鏡像段階理論:ヘーゲル:サルトル・ハイデガー 眼差し
現代のイデオロギー現象
シニシズム
全体主義
民主主義の脆弱な状態
フーコー:自分自身を発明し、主体として生み出し、独自の生き方を見つけること8
エリート主義的・人間主義的
◆ラカンにとっての夢
イデオロギーから唯一解放してくれる現実の支え76
◆イデオロギーの定義:存在の逆説47=空想的構造物73=ホモサピエンスの虚構を作る力
イデオロギー→信念58 社会的活動の中で具現化するもの
◉民主主義
唯一の代表に具現化されるような統一体としては存在しない社会政治秩序。だから民主主義的秩序の基本的特徴は、<権力>の位置がその構造上の必然性から、空っぽの場所である。228
イデオロギーの確信:
盲信
われわれが一定の方向にどこまでも真っ直ぐ歩き続けるということ、ひとたびわれわれの心がそう決めたら、どんなに疑わしい意見にも従うということ133
◉すべてを真実などど考えてはいけない。必然だと考えなければならない。〜カフカ62「審判」
◉初めは矛盾しているように見えた事実さえもが、そのイデオロギーを支持する議論として機能し始めた時79
◉転移のメカニズム
空想のキメラ的対象103
法の中に真理はあると信じ込ませる構造的幻想62
合理的な議論はやめて、何も考えずにイデオロギー的な儀式に従い、意味のない手振りを繰り返すことによって、頭をからっぽにしなさい。要するに、すでに信仰を持っているかのように行動しなさい。そうすれば、信仰は自然にやってくる。64
◉幻想は認識のほうにあるのではなく。すでに現実そのものの側、つまり人間がやっていることにあるのだ。53
自分こそが真実であると主張する一つのシステム49
彼らはそれを知らない。しかし彼らはそれをやっている。〜マルクス46
症候=その論理に気づかない限り「自分の症候を楽しむ」ことができる。36
定義:どうしてそこには無ではなく何かがあるのか113
無の代わりに「存在する」この「何か」とはじつは症候なのである。113
抑圧されたものの回帰=フロム的87
人間どうしの相互関係としてあらわれるのではなく、人間どうしの社会関係がものどうしの社会関係の形によって偽装される。43
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創造的自己:
知りすぎると自分の存在そのものを失ってしまうかもしれないという目が眩むような体験108
◉知に近づくことは快楽を失うことによって償わなければならない。109
★★★0-0-0おのれの欲望を諦めるな。
道を知っている者は迷う〜ラカン68
富は自己である。313
<現実界>とその象徴化を隔てる距離をゼロにしてはならない。10
新しい意味を生むためには、それが他者の中に存在していることを前提としなければならないのである。280
「死の欲動」それは人間の条件そのものを定義づけているのだ。12
すべきことはそれを「克服」「廃絶」することではなく、それと折り合いをつけ、それをその恐ろしい次元の中にある術をおぼえ、そしてこの根本的認識の上に立って、それとの間に和解協定を結ぶことである。
われわれは、根源的解決をめざすという意味では「根源的」であってはならない。われわれはつねに借り物の時間の中で隙間に生きているのであり、すべての解決は暫定的・一時的であり、いわば根源的不可能性を先延ばしにしているだけである。14
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ヘーゲルの弁証法:
克服の過程の物語などではなく、そうした企ての失敗の体系的記録である。15
◆人間の条件:死の欲動
認めないことは、全体主義の誘惑の源泉13
現実界の余剰との折り合いをいかにつけるか という命題
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アルチュセール:
疎外の、あるいは主体の貧困の英雄主義9
◆夢(フロイト)・商品=労働(マルクス)・人生
意味ある現象と、つまり解釈という手続きによってのみ発見可能な抑圧されたメッセージを伝えるものと、捉えなければならない。〜フロイト26
◆所作 ③-b
◉不快を生きよ
◉欲するところを明確にし、欲望を諦めない
◉賭けるな ジジェク的
◉変化のダイナミズムに身を投じる=同じ状態のままでいない84
◉問いかけをやめないこと
◉笑いやアイロニーによって対象から一歩身を引く45