コロナ時代の僕ら
【学びたいこと】
スタンス
#お家時間
#読書 #本
【概要】
感染症の数学
小説家であり、数学者である著者
◉科学的に正しく恐る
②-a
◉根本は現代の限界
温暖化、環境破壊
核心:
感染症とは、僕らのさまざまな関係を侵す病だ。13
新型ウイルスの流行は僕らの人間関係にすでにダメージを与えており、多くの孤独をもたらしている。37
結論:
家にいよう。そうすることが必要な限り、ずっと、家にいよう。115
今のうちから、あとのことを想像しておこう。
「まさかの事態」に、もう2度と、不意を突かれないために。116
これは少しも新しいことじゃない。過去にもあったし、これからも起きるだろうことなのだ。10
▲孤独の根元
◆人間の根源欲求
大切な人と1メートル未満の接近をしたい。呼吸にも似て、絶え間なく覚える欲求だ。38
◉でもすべきこと
★★★「誰もひとつの島ではない」〜ジョン・ダン51
★★★More is different.「多は異なり」〜フィリップ・ウォーレン・アンダーソン
ひとりひとりの行動の積み重ねが全体に与えうる効果は、ばらばらな単なる合計とは別物だということだ。
感染症流行時に助け合いの精神がない者は、何よりもまず想像力が欠けているのだ。45
僕らが心配しなくてはいけない共同体とは、自分の暮らしている地区でもなければ町でもない
。さらには州でもなければイタリアでもなく、ヨーロッパですらない。感染症流行の共同体といえば、それは人類全体のことだ。46
★★★僕らはリスクを冒すべきではない。43
感染症の流行時に感受性保持者が我が身を守らなくてはならないのは、他者を守ためでもあるのだ。44
★★★まったく新しい課題に完璧に対応することは誰にもできない。
普段より少しひとに優しくしよう、慎重になろうとすることができるはずだ。
何もかも「お前らの」せいではない。どうしても犯人の名前を挙げろと言うのならば、すべて僕たちのせいだ。63
◉涙が出る
・アマゾン川の熱帯雨林の森林火事
・オーストラリアの大量火事
→
0-0-0
★★★僕らはどうしてこんな状況におちいってしまったのか、このあとどんな風にやり直したい?
日々を数え、知恵の心を得よう。この大きな苦しみが無意味に過ぎ去ることを許してはいけない。100
★★★ウイルスは、細菌に菌類、原生動物と並び、環境破壊が生んだ多くの難民の一部だ。自己中心的な世界観を少しでも脇に置くことができれば、新しい微生物が人間を探すのではなく、僕らのほうが彼らを巣から引っ張り出しているのがわかるはずだ。
増え続ける食糧需要が、手を出さずにおけばよかった動物を食べる方向に無数の人々を導く。
たとえばアフリカ東部では、絶滅が危惧される野生動物の肉の消費量が増えており、その中にはコウモリもいる。同地域のコウモリは不運なことにエボラウイルスの貯蔵タンクでもある。68
頭がくらくらする話だ。原因と結果の致命的連鎖。
だがそれは、いい加減な予言ではない。そもそも予言ですらない。
▲
◉感染症の流行は考えてみることを僕らに勧めている。何を考えろって?
僕たちが属している人類という共同体だけではないことについて、そして自分たちが、ひとつの壊れやすくも見事な生態系における、もっとも侵略的ある種であることについて、だ。73
★★★もっと最近のオーストラリアでの野生動物の大量死はいったい何を引き起こす?
科学がまだ記録したことのない微生物が、新天地を急いで探している可能性だってある。そんな時、僕たち人間に勝る候補地がほかにあるだろうか。こんなにたくさんいて、なお増え続ける人間。こんなに病原体に感染しやすく、多くの仲間と結ばれ、どこまでも移動する人間。65
◆世界はまだ何もわかっていない
微生物の未知なる宇宙がまだいくつもあり、いまだ仮説すら立てた者のいない異種間の相互作用もたくさんある。64
◆時間の概念
僕らは自然に対して自分たちの時間を押しつけることに慣れており、その逆には慣れていない。28
②-b
◆流行を止める疫学的観点
◉密を避ける
ビリヤードの球と珠の間の間隔を広げなくてはならない。そして感染者が命中する球が十分に少なくなった時、連鎖反応は止まる。30
感受性人口を減らす=感受性人口の密度を下げる
◉ワクチンによる集団免疫を高める
今のところこちらに備ある唯一のワクチンは、少々面倒であっても、慎重さを保つことだけなのだから。31
◆自然というのは、本来「まともじゃない非線形」
何かが成長する時、増加量は毎日同じだろうと考える傾向が僕らにはある。
自然は目まぐるしいほどの激しい増加(指数関数的変化)か、ずっと穏やかな増加(対数関数的変化)のどちらかを好むようにできている。自然は生まれつき非線形なのだ。
科学者であれば驚かないような現象が、それ以外の人々を軒並み怖がらせてしまうことはある。23
ただし希望はある。R0は変化しうるのだ。変化が起こるかどうかはある意味、僕ら次第だ。僕たちが感染リスクを減らし、ウイルスがひとからひとへと伝染しにくいように自分たちの行動を改めれば、R0は小さくなり、感染拡大のスピードは落ちる。19
今回の新型ウイルス流行は、この世界が今やどれほどグローバル化され、相互につながり、からみ合っているかを示すものさしなのだ。8
この感染症がこちらに対して、僕ら人類の何を明らかにしつつのあるのか、それを絶対に見逃したくないのだ。9
【学びたいこと】
スタンス
#お家時間
#読書 #本
【概要】
感染症の数学
小説家であり、数学者である著者
◉科学的に正しく恐る
②-a
◉根本は現代の限界
温暖化、環境破壊
核心:
感染症とは、僕らのさまざまな関係を侵す病だ。13
新型ウイルスの流行は僕らの人間関係にすでにダメージを与えており、多くの孤独をもたらしている。37
結論:
家にいよう。そうすることが必要な限り、ずっと、家にいよう。115
今のうちから、あとのことを想像しておこう。
「まさかの事態」に、もう2度と、不意を突かれないために。116
これは少しも新しいことじゃない。過去にもあったし、これからも起きるだろうことなのだ。10
▲孤独の根元
◆人間の根源欲求
大切な人と1メートル未満の接近をしたい。呼吸にも似て、絶え間なく覚える欲求だ。38
◉でもすべきこと
★★★「誰もひとつの島ではない」〜ジョン・ダン51
★★★More is different.「多は異なり」〜フィリップ・ウォーレン・アンダーソン
ひとりひとりの行動の積み重ねが全体に与えうる効果は、ばらばらな単なる合計とは別物だということだ。
感染症流行時に助け合いの精神がない者は、何よりもまず想像力が欠けているのだ。45
僕らが心配しなくてはいけない共同体とは、自分の暮らしている地区でもなければ町でもない
。さらには州でもなければイタリアでもなく、ヨーロッパですらない。感染症流行の共同体といえば、それは人類全体のことだ。46
★★★僕らはリスクを冒すべきではない。43
感染症の流行時に感受性保持者が我が身を守らなくてはならないのは、他者を守ためでもあるのだ。44
★★★まったく新しい課題に完璧に対応することは誰にもできない。
普段より少しひとに優しくしよう、慎重になろうとすることができるはずだ。
何もかも「お前らの」せいではない。どうしても犯人の名前を挙げろと言うのならば、すべて僕たちのせいだ。63
◉涙が出る
・アマゾン川の熱帯雨林の森林火事
・オーストラリアの大量火事
→
0-0-0
★★★僕らはどうしてこんな状況におちいってしまったのか、このあとどんな風にやり直したい?
日々を数え、知恵の心を得よう。この大きな苦しみが無意味に過ぎ去ることを許してはいけない。100
★★★ウイルスは、細菌に菌類、原生動物と並び、環境破壊が生んだ多くの難民の一部だ。自己中心的な世界観を少しでも脇に置くことができれば、新しい微生物が人間を探すのではなく、僕らのほうが彼らを巣から引っ張り出しているのがわかるはずだ。
増え続ける食糧需要が、手を出さずにおけばよかった動物を食べる方向に無数の人々を導く。
たとえばアフリカ東部では、絶滅が危惧される野生動物の肉の消費量が増えており、その中にはコウモリもいる。同地域のコウモリは不運なことにエボラウイルスの貯蔵タンクでもある。68
頭がくらくらする話だ。原因と結果の致命的連鎖。
だがそれは、いい加減な予言ではない。そもそも予言ですらない。
▲
◉感染症の流行は考えてみることを僕らに勧めている。何を考えろって?
僕たちが属している人類という共同体だけではないことについて、そして自分たちが、ひとつの壊れやすくも見事な生態系における、もっとも侵略的ある種であることについて、だ。73
★★★もっと最近のオーストラリアでの野生動物の大量死はいったい何を引き起こす?
科学がまだ記録したことのない微生物が、新天地を急いで探している可能性だってある。そんな時、僕たち人間に勝る候補地がほかにあるだろうか。こんなにたくさんいて、なお増え続ける人間。こんなに病原体に感染しやすく、多くの仲間と結ばれ、どこまでも移動する人間。65
◆世界はまだ何もわかっていない
微生物の未知なる宇宙がまだいくつもあり、いまだ仮説すら立てた者のいない異種間の相互作用もたくさんある。64
◆時間の概念
僕らは自然に対して自分たちの時間を押しつけることに慣れており、その逆には慣れていない。28
②-b
◆流行を止める疫学的観点
◉密を避ける
ビリヤードの球と珠の間の間隔を広げなくてはならない。そして感染者が命中する球が十分に少なくなった時、連鎖反応は止まる。30
感受性人口を減らす=感受性人口の密度を下げる
◉ワクチンによる集団免疫を高める
今のところこちらに備ある唯一のワクチンは、少々面倒であっても、慎重さを保つことだけなのだから。31
◆自然というのは、本来「まともじゃない非線形」
何かが成長する時、増加量は毎日同じだろうと考える傾向が僕らにはある。
自然は目まぐるしいほどの激しい増加(指数関数的変化)か、ずっと穏やかな増加(対数関数的変化)のどちらかを好むようにできている。自然は生まれつき非線形なのだ。
科学者であれば驚かないような現象が、それ以外の人々を軒並み怖がらせてしまうことはある。23
ただし希望はある。R0は変化しうるのだ。変化が起こるかどうかはある意味、僕ら次第だ。僕たちが感染リスクを減らし、ウイルスがひとからひとへと伝染しにくいように自分たちの行動を改めれば、R0は小さくなり、感染拡大のスピードは落ちる。19
今回の新型ウイルス流行は、この世界が今やどれほどグローバル化され、相互につながり、からみ合っているかを示すものさしなのだ。8
この感染症がこちらに対して、僕ら人類の何を明らかにしつつのあるのか、それを絶対に見逃したくないのだ。9
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