○ 日本の大企業の海外移転の動きで気になるのは韓国ですね。東レ、東京エレクトロンやアルバック等ですね。東京エレクトロンやアルバックは、韓国勢と組んで共同開発を行うようです。東レは単独進出でしょうか。東レは、韓国中部の亀尾市で炭素繊維工場の建設に踏み切ったようです。東レの日覚昭広社長は韓国進出の理由を「電気代や労務費、税金などを勘案し世界一競争力がある工場ができると判断した」ためだと言っています。
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○ Jetro等の資料を見ると、法人税実効税率は凡そ1/2、産業用電気料金、最低賃金は日本の2分の1から3分の1ですね。
法人税実効税率 産業電力料金 最低賃金 FTA化率
日本 40.69% 15.8USセント/kwh US$1386 16.5%
韓国 24.2% 5.8 585 36.0%
韓国は、EU・米国とFTAを締結しています。従い、日本から輸出するより韓国から輸出すれば関税がゼロになる訳ですね。<o:p></o:p>
○ サムスンやLGなど韓国勢は、液晶テレビ・パネル、半導体、ギャラクシー等のスマートフォン、太陽光発電装置、LED(発光ダイオード)、有機ELなど最先端の電子分野で日本勢を駆逐し始めていますが、まだその部品供給や製造装置の供給では、日本の技術も結構重宝されているようです。<o:p></o:p>
○ 日本ではニュースとして報道されることは少ないですが、韓国でも頑張っている中小企業がそれなりにあります。中小企業なので、独自技術のある部品産業やIT関連ベンチャーの企業が多いようです。韓国ではご承知の通り1997年に経済危機がありました。これに耐え切れた中小企業、世界競争に晒されているIT企業ですね。厳しき世界経済環境・競争ですから、生き残っている中小企業はそれなりに得意分野を持っているのです。<o:p></o:p>
○ 韓国は大韓貿易投資振興公社(KOTRA)を持ち、日本地域本部もあります。この組織などを通じて貿易投資振興をしています。そのIT支援センターは、新霞ヶ関ビル18階にありますね。韓国の光る技術を持ったベンチャー企業が入居しています。KOTRAだけで無く、日本では知られていませんが、韓国内で中小企業等の支援を行っている公の組織もあります。そういったところを通じて、ビジネス・企業提携もできますね。<o:p></o:p>
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○ それなりの技術力やノウハウを持っていても日本に拠点をもっていない韓国の中小企業も結構あるのですね。日本の中小企業とパートナーを組んで、相互補完・相乗効果を発揮して、日韓及び中国等で力を発揮できるのではないでしょうか。<o:p></o:p>
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