とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画評『ペンタゴン・ペーパーズ』

2018-05-06 07:26:46 | 映画
監督、スティーブン・スピルバーグ
出演、メリル・ストリープキャサリン トム・ハンクス他

 ストーリーは以下の通り。

 ベトナム戦争の状況について政府が意図的に間違った情報を国内に流していた。その事実を知っている男が、政府の不正を暴露するために新聞社に機密文書のコピーを流す。その文書が「ペンタゴン・ペーパーズ」である。「ニューヨーク・タイムズ」と「ワシントン・ポスト」が政府の圧力に屈せずに報道を続け、巨悪が市民に明らかになっていく。

 現在のアメリカでもトランプはマスコミ批判を繰り返し、圧力をかけ、自分の疑惑をかわそうと必死になっている。これではまさに「共産国家」と同じである。民主主義が踏みにじられている。そんな状況に対しての明確な抗議の映画であり、この正義感に強く共感する。ストーリー展開もしっかりとしており、人物描写も裏と表をしっかりと描いているのでリアリティがある。単なるアジテーション映画ではなく、作品としても超一級だ。すばらしい映画である。

 日本においても同じだ。安倍政権は不正隠しに必死であり、徐々にその事実があらわれてきているが、そんな不正を忘れさせようと、あらたなことをどんどん始め目くらまし戦法をとっている。こんな政権はすぐにでも退陣してほしいというのが私の本音だ。しかしこの政権は我々が選挙で選んだ政権なのだ。われわれは次の選挙で目くらましに騙されないで投票していくしかない。

 日本のマスコミもいけない。真実を暴くことを主眼としていなく、空気づくりを主眼としている。これは国民を信じていない証拠であり、マスコミも民主主義を信じていないということを示している。

 もっと真実を追い求めてもらいたい。この映画は真実の力を教えてくれる。
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