NHKの英語講座などで講師として活躍している松本茂さんの著作である。ディベートの意義についてを学ぶにはいい本だが、実践的なことを学ぼうとするといまひとつである。
私もディベートを授業の中で再挑戦してみたいと思いこの本を購入した。英語教育でディベートを実践している方は少なからずいる。そしてそれが最近の探求型学習のブームによって再び脚光をあびつつある。以前私も国語の授業の中でディベートを実践しようとした経験があるが、うまくいったのかうまくいかなかったのかもわからない状態にしかならなかった。今回アクティブラーニング型の授業の一環としてそこでもう一度勉強しようと思いったのである。
本書はディベートの意義について分かりやすく説明している。ディベートが論理的に考える力を育てることは明らかだ。しかしこの本には入門時の様々な困難についての記述がない。どのようにディベートを学校教育に導入、実践していくかがわからないのだ。最後に実例が出ているが、この実例があまりに高度なものなので、実際に学校の授業で参考にしようにもできないのである。学校の授業ではない場面で取り組みたい人もいるだろうが、それにしても同じである。何から始めていいのかがよくわからない。その意味で実用的ではない。
おそらくもっと根本には、日本における国語教育の問題があるのだ。論理的に書いたり話したりする能力、いわゆる『言語技術』の教育が日本ではほとんどなされていないというのが問題なのだ。それを確認するための本だったのかもしれない。
私もディベートを授業の中で再挑戦してみたいと思いこの本を購入した。英語教育でディベートを実践している方は少なからずいる。そしてそれが最近の探求型学習のブームによって再び脚光をあびつつある。以前私も国語の授業の中でディベートを実践しようとした経験があるが、うまくいったのかうまくいかなかったのかもわからない状態にしかならなかった。今回アクティブラーニング型の授業の一環としてそこでもう一度勉強しようと思いったのである。
本書はディベートの意義について分かりやすく説明している。ディベートが論理的に考える力を育てることは明らかだ。しかしこの本には入門時の様々な困難についての記述がない。どのようにディベートを学校教育に導入、実践していくかがわからないのだ。最後に実例が出ているが、この実例があまりに高度なものなので、実際に学校の授業で参考にしようにもできないのである。学校の授業ではない場面で取り組みたい人もいるだろうが、それにしても同じである。何から始めていいのかがよくわからない。その意味で実用的ではない。
おそらくもっと根本には、日本における国語教育の問題があるのだ。論理的に書いたり話したりする能力、いわゆる『言語技術』の教育が日本ではほとんどなされていないというのが問題なのだ。それを確認するための本だったのかもしれない。