実在する漁師バンド『フィッシャーマンズフレンズ』の実話をもとにした映画です。人間の生き方を考えさせられる、感動的で心が温まる素敵な映画です。
イングランドのコーンウォールという港町の漁師たちは、パブに集まってみんなで漁師歌を歌っていた。その歌は素朴だが、力強く、魅力的な歌であった。その歌の魅力に気づいた音楽業界の男が、さまざまな困難を克服しながら、契約を交わし、イギリスで大ヒットさせる話。
漁師たちのまっすぐな生き方がいい。男たちが頑固で力強い。言葉ひとつひとつが重みがあり、そのセリフを聞いているだけで満足感があります。
セリフがいい。バンドのリーダーの娘は離婚しており、この映画の主人公の音楽業界の男と付き合い始めます。父親は娘を心配するのですが「失敗を受け入れる覚悟はある。」と言います。失敗を受け入れること。それができる人間は強い。この映画の登場人物はさまざまな失敗をします。しかし、その失敗を受け入れるのです。それは仲間の絆を大切にしているからです。大切なことを教えてくれます。
歌がいい。男たちの歌は力強く、ロックよりもロック精神に満ちています。
単純なストーリーですが、そのストーリーを超えた良さがある映画でした。