武田良太総務相がNTTとの会食があったかどうかを問われ「個別の事案に答えるのは控える。国民の疑念を招くような会食や会合に応じたことはない」と答えたと言うことです。NTTと会食があったことが「国民の疑念を招く」ものであり、この回答が論理的に無理があります。武田総務相の発言は怪しいのは明らかです。
もちろん会食自体が悪いことではありません。だとすれば単なる会食であり、接待ではなかったと言えばいいだけです。それをごまかした言い方をしているのは誠実ではないわけで、問題があります。
しかしそれ以上の問題があるのは、このような明らかにごまかそうとする発言がまかり通ってしまうこの国の現状です。この発言のでたらめであることは明らかなのに、大きな問題とはなっていないということです。これはなぜなのでしょうか。
野党もマスコミも攻めることができません。これは野党やマスコミのせいなのでしょうか。それとも社会全体が政治の不正に対して寛容になっているのでしょうか。それとも諦めているのでしょうか。それとも与党の「空気」づくりが上手なのでしょうか。
いずれにしてもこのままで許すべき問題でないのは明らかです。きちんと間違いは間違いと認めて次に進む必要があります。