菅総理が緊急事態宣言の解除を表明し、記者会見を行った。お粗末な記者会見であった。
前回のこのブログで私は、感染者が増加傾向に転じた中での解除に疑問の声も上がる中での解除だったのでリーダーの言葉が重要になる、という内容を書いた。だから注目して見ていた。しかし当たり前の内容を棒読みしただけの、事務連絡のような会見であった。
一番気になる、増加傾向に転じているのに解除するということに対する理由付けが明確に示されなかった。そのために対策の当たり前のことを当たり前に言い直しただけで、このままでは感染拡大はしょうがないと思わせるような印象であった。
さらに、最後の部分の次の所がとても気になった。
「その中で、一年間で分かってきたこともあります。
そして何よりワクチンという武器があります。
一進一退はあっても、必ず先には灯りが見えてきます。」
この中の「何よりワクチンという武器があります。」の所がひどい。結局はワクチン頼みなのか。だとしたらまだこれから長い時間がかかるのはわかっているので、ここでの宣言解除は早すぎるという印象しか受けないのである。
国民に今後の行動の指針を与えるような会見ではなかったのは明らかであり、今後の感染の拡大が心配になった。