作者は崇徳院。『詞花集』と『小倉百人一首』に収められています。
【品詞分解】
瀬 名詞、「瀬」は川の流れが浅いところ
を 間投助詞
はや 形容詞の語幹
み 接続語尾
岩 名詞
に 格助詞
せか カ行四段活用の未然形
るる 受け身の助動詞の連体形
滝川 名詞
の 格助詞
われ ラ行下二段活用
て 接続助詞
も 係助詞
末 名詞
に 格助詞
あは ハ行四段活用の未然形
む 意思の助動詞の終止形
と 格助詞
ぞ 係助詞
思ふ ハ行四段活用の連体形、「ぞ」の結び
【現代語訳】
川瀬の流れがはやいので、岩にせき止められる急流のように、今は分かれても、いつかはきっと逢おうと思う
【~を ~み】
「名詞 + を + 形容詞の語幹 + み」で「○○が~なので」の意味を表します。
【序詞】
「瀬を早み岩にせかるる滝川の」が「われ」の序詞です。流れの速い川の水は岩にあたると分かれていくということが、「われ」るという言葉を導き出しているのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます