シネマ歌舞伎『京鹿子娘二人道成寺』を見ました。坂東玉三郎と尾上菊之助が白拍子花子を演シネマ歌舞伎『京鹿子娘二人道成寺』を見ました。華やかな舞台ですが、「芸」の奥深さを厳しさを感じさせられる舞台でもありました。
白拍子花子を玉三郎と菊之介がシンクロして踊ります。ちょっとした違いなのですが、印象はまるで違います。玉三郎の芸の素晴らしさが際立ってしまう舞台でした。能面のように表情はほとんど変化しないのですが、顔の向きや首の降り方が違い、玉三郎は表情の変化を感じられます。それに対して菊之助は無表情に踊っているようにしか見えません。踊りも玉三郎は緩急があります。
もちろん菊之助が下手なわけではありません。同じ動きをしているからこそ、ちょっとした違いが目立ってしまうのです。「芸」の奥深さがわかります。ドキュメンタリーのような発見がありました。
近年の玉三郎は自分の芸を継承しようと様々な試みをしています。頭が下がります。
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