政府は21日、検察官を含む公務員の定年延長を盛り込んだ国家公務員法改正案を廃案にする方針を固めたという。検察庁法改正案の今国会での成立見送りを受け、秋の臨時国会での継続審議を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で雇用環境が急速に悪化する中、公務員の定年延長の必要性は薄れたと判断したのだという説明だ。あきらかにこれは問題のすり替えである。黒川氏のマージャン問題が事前にわかり、検察庁法の成立が困難になったのが明らかになった瞬間に、それをつじつま合わせするために、国家公務員の定年延長問題にすり替えたのである。
国家公務員の定年延長問題は長年かけて検討してきたものである。しかもこれは年金支給との関連で出てきたものである。定年延長が成立しなければ年金支給も遅らせることができない。それは国家財政にとって決していいことではない。少なくとも全体の設計を考えなければならない問題なのだ。国家公務員の定年延長をやめるならば、その関連の問題を一から考え直さなければならず、少なくとも「思い付き」でいい始めてはいけないことなのである。
世耕弘成参院幹事長が改正案の議論に疑問を呈したということだが、この人はまともなことを言ったためしがない。黒川氏のマージャン問題を事前に察知し、それをごまかそうと必死に無い知恵しぼって考えた愚かな「思い付き」なのだ。新型コロナの影響で確かに苦しんでいる人が多く、ある程度の支持を得られる案ではあるが、全体的に見ていない。この「思い付き」によって、また官僚の徹夜が続くことになる。
もはやこの政権は、保身のために自分勝手な思い付きでしか政治をしていない。崩壊している。まともな政治ができていない状態に陥った。
この混乱の中で、この無政府状態ならば、今すぐ内閣総辞職したほうがいい。
これほど、とってつけの議論の数々って過去にもあったんでしょうかね。
朝日新聞が国会のやり取りを載せていますね!
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https://www.asahi.com/articles/ASN5Q6HQ6N5QUTFK01L.html
有難うございました。