菅総理が記者会見、ワクチンはインド由来の変異ウイルス「デルタ株」にも効果があると強調し、接種率が向上していることから「明かりははっきりと見え始めている」と言ったそうだ。
2か月前ならばその言葉に納得したであろう。感染者が落ち着き始め、ワクチン接種もなんだかんだ言いながら進んでいった。秋になれば「日常」が戻ってくるような期待をみんなが持っていた。
しかしその後の感染が爆発的に拡大したために今日の状況が起きたのである。デルタ株の感染力は日本人の常識を超えたものであり、ワクチン接種者も感染し重症化する危険性さえ心配されるようなものだったのだ。「明かりが見えていたのに、その明かりが消えてしまった」のだ。しかもそのオリンピックの開催によって感染拡大に輪をかけてしまった。その結果、みんなが慌て、いらだち、落胆しているのだ。
菅総理の言葉は、総理自信が何も見えていないことを暴露すると同時に、国民感情を逆なでするものだ。今言うべき言葉は、デルタ株の特徴をできるだけ明確に伝え、感染拡大防止対策を厳しくお願いすることである。
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