昨日「24時間テレビ」で林家木久扇師匠が来年の3月で「笑点」を卒業することを発表した。私にとって木久扇師匠こそが「笑点」の顔だったので、大げさに聞こえるとは思うが、「ひとつの時代の終わり」のように感じられる。
木久扇師匠は今年85歳である。「笑点」を見ていても痛々しい感じがして、そろそろ潮時かなという気はしていた。とは言え、「笑点」に初期のころより出演して、「与太郎」を演じてきた。「落語家らしい」落語家ではなく、「落語らしい」落語家だった。それが人気だったのだと思う。
木久扇師匠の「卒業」はとても残念ではあるがしょうがない。しかし木久扇師匠の「卒業」をしょうがないと感じるように、自分の老いを実感せざるを得ない。終わりが近づいているという気持ちは、いいものではない。これからは終わりゆく時間を楽しむと思うしかない。
木久扇師匠の引退まであと半年もある。年齢も年齢なので健康には十分気をつけて、与太郎を演じてください。
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