「源氏物語を読む」シリーズの6回目。「末摘花」です。メモとして書き残しておきます。
・再びサブストーリー
「帚木」「空蝉」「夕顔」の三帖は『源氏物語』の本編ではなく、おそらく後に加えられたものであろうと推測されると前回書きましたが、この「末摘花」もサブストーリ―「帚木」三帖の流れと考えていいと思います。しかし紫の君も出てきますので、このあたりの成立事情はどうなっているか気になります。今後考えてみたいと思います。
・外見的な魅力が乏しい女性
この帖がおもしろいのは、「末摘花」と呼ばれる女性の容貌の悪さからくるものです。胴長で、やせていて、オデコが広く、鼻が象のようでしかも赤い。しかも容貌だけではない。歌も詠めない。打ち解けようともしない。魅力のかけらもないのです。源氏はこの女性に期待を寄せていたのですが、こんなにひどい女性だと気づきがっかりします。
しかし源氏はさらに「末摘花」のところに通うのです。なんの魅力も感じないのになぜ通うのか。
実は「末摘花」はこの後、何度か出てきます。かなり重要な役回りなのです。この女性は何を表しているのか。とても気になります。要注目。
この末摘花が一番印象に残っていまして、わたしのブログコメントも大変盛り上がりました(笑)
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ここ兵庫県明石市は源氏物語の「明石入道」もありますので現代語訳でも目を通しておくべきでしょうね。
歩こう会でも「源氏物語の明石入道」縁の地の表示を見たことがあります。