東京芸術劇場シアターイーストで『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと』を見ました。自分を振り返り、前に向かおうと思わせる、感動的な名作でした。
【出演】佐藤隆太【翻訳・演出】谷賢一
主人公の母親は鬱である。自殺を繰り返す。その母親を慰めようと、素敵なものを書き続づける。少年は大きくなり、恋をして結婚をする。しかし大きくなるにつれて、いつか母親に自分を発見する。自分も鬱になるのではないか。少年はこんどは自分のために素敵なものを書き続ける。
誰もが肉親に自分をみてしまう。それはいやな自分であってもである。そんな自分を受け入れ、前を向く主人公の姿に感動した。
芝居は観客参加型で進んでいく。観客も協力しながら同じ空気を共感していく。参加型集団セラビーのような雰囲気も生じる。生きることは大変なことだ。そのいきることの大変さと美しさを共感することになる。
攻めている演劇である。演劇の可能性を広げてくれる。すばらしい体験をさせてもらった。多くの人に薦めたい演劇である。
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