
映画『ジョジョラビット』を見ました。前半はストーリーがつかみきれず、しかもドイツ人の映画なのに英語でしゃべっているし、わけがわからず眠くなってしまったのですが、後半になるとすべてのストーリーがつながり、少年の心の動きが感じられるようになり、いきなり感動しはじめました。最後のドイツ語のデビッドボウイの「ヒーロズ」には感動のピークになっていました。「やられた。」という映画です。
第2次世界大戦中のドイツで、ナチスにあこがれている少年ジョジョが主人公です。彼はナチスにあこがれつつも、臆病で回りからバカにされます。ある日、家にユダヤ人の少女が隠れていることに気づきます。もちろんジョジョにとってはユダヤ人は敵です。しかし、いつの間にか心が交流し始めます。この少女がなぜそこにいるのか。次第にあきらかになるにしたがって、ストーリーは急激な展開を始めます。コメディと紹介されていますが、決してコメディではありません。
ナチスがユダヤ人を差別していたのをなぜだろうと思ってしまいますが、実は日本人もかつては韓国人を差別していました。私が子どものころ、韓国人をバカにする言動は現実にありました。戦後30年後ぐらいです。おそらくそれは戦争時代からあったものだと思われます。一時、韓流ブームもあり、韓国に対する差別意識は薄れてきました。若い世代ではほとんど消滅しているように感じられます。しかし最近また、韓国に対する差別的な言動を見聞きするようになってきました。このブログでも、韓国に対する差別を指摘すると、汚い言葉でコメントをしてくる人がいました。一方では韓国に対して厳しい意見を言うと、逆の反応を受けたこともあります。いずれにしても差別が生む悪意の連鎖は終わらせるように努力しなければなりません。この映画を見ながらそう考えていました。

私の小学生時代には「朝鮮人」という呼び方でしたが、記憶にある3人は机をいっしょに並べて違和感なくつきあっていました。
一人は風呂にあんまり入っていなのか、臭かったですが(笑)、竹うまが上手で家から30分くらいの道程を1度竹うまで登校してきましたね。
別の一人は相撲も特別に強くなかったのですが、体が大きかったせいか、相撲部屋からスカウトが来ました。
そして、一番よく思い出すのが中学1年の始まり頃、「夢のような北朝鮮の国に帰るんだ」ということで小学校の同窓会で送別会を開いたものです。
「手紙を出すからね」と笑顔で帰っていきました。
あのような平和な時間は、もう流れないのでしょうね。