「源氏物語を読む」シリーズの11回目。「花散里」です。メモとして書き残しておきます。
・短い
この帖は短い。「葵」「賢木」と長くしかも波乱の帖が続いたし、次は「須磨」に行くわけですから、気分転換として入れたような帖であるとしか思えません。このあたりに作者の才能を感じます。もしかしたら後から付け加えたのかもしれませんが、花散里という女性は、この後の物語ではなくてはならない人物となります。後から付け加えたとしても非常にうまい。
・優しい女性
花散里は優しい女性です。今で言えば家庭的な女性で、家族のためにつくすことを生きがいにしている女性です。これまで源氏が相手にしていた女性とは決定的に違います。だからこそこの後、物語上重要な役割を果たすことになります。
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