自由主義と民主主義は本来相容れない思想である。その二つが一緒になってしまったところに自由民主党がある。
そもそも自由民主党が成立したのは「共産主義」、「社会主義」に対抗するためのものであった。本来の共産主義は民主的なものであったはずであるが、第二次世界停戦後の「共産主義」は理想主義的な要素が強く、理想の実現のために独裁的な政治になることが予想された。それを恐れた民主主義勢力が自由主義勢力と手を組んだのである。
「共産主義」は力を失ってしまう。すると自由民主党の事実上の一党独裁になってしまった。本来ならば自由主義を目指す勢力と、民主主義を目指す勢力はこの時点で分裂すべきだったのだ。しかし社会党や民主党などが意外に頑張ったために、自由民主党は分裂する機会を失っていた。
とは言え現在のような自民党一党独裁状態になっていると話は違う。政治的理念を後回しにして権力によって結びついてしまっているというのが現状なのである。
これでは国民の意見が反映されにくい。
この構造を変えていく努力をしなければ、真実の民主主義は訪れないということを国民が気づかなければいけない。つまり、経済を推進する自由主義と、少数者の意見も大切にする民主主義の二つの勢力が相対峙する政治状況を目指すべきである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます