新型コロナウイルスに対する日本政府の対応にはうんざりしている。ここまでひどいと、この政府を信頼している人は多くないのはあきらかだ。
おそらく若者はもう新型コロナウイルスを恐れていない。自分たちは感染しても重症化しないと思っているし、高齢者はワクチン接種しているので大丈夫だと思っている。だから緊急事態宣言なんて屁とも思っていない。もちろんそんなに安心できる状況ではない。案の上これまで感染していなかった40代、50代の感染者が増え、それに伴い40代、50代の重症者が増えているのである。ワクチンの効果は出ているのは明らかであるが、「安心。安全」という段階ではないのである。現実の危険性と、若者の意識は明らかにずれている。
こういう若者の意識を作ってしまったのは政府の対応だった。「ワクチン」の大合唱により、大部分の日本人が7月中にはワクチン接種ができそうな幻想を作ってしまった。これはあきらかに政府の情報操作だった。ある地域では若い人も接種した。大規模接種により、だれでも接種できる。職域接種が一気にひろまる。そんな情報を次々流し、もうワクチン接種が誰もができるという幻想を作り出していたのだ。
もちろんこれはオリンピック開催のためである。オリンピックがなければそこまであせる必要はなかった。しかしオリンピックを開くために、むりやり幻想を作ってしまったのだ。だからすべての混乱は日本政府が作り出したものであり、その意味では二重の意味で政府には責任がある。
とは言え、ここで立ち止まっているわけにはいかない。ここまで来てオリンピックをやらないというわけにもいくまい。しかもあと数か月がんばればワクチンの効果は明確に出てくる。あと少しのがまんで何とかなるのではないかと思うのである。
だから、今こそ、政府は国民にしっかりと語りかけ、あとしばらくの辛坊をお願いしなければなるまい。そしてその辛坊を支えるような政策を打ち出さなければなるまい。
菅総理、自己弁護のためのうわべだけの言葉はもういらない。事実をもとにした真実の言葉でとことん語ってください。
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