昨日に続き記す。近年、ミャンマーはマルタバン近郊のカウドン村で、錫鉛釉緑彩陶の窯跡が発見されるまでは、謎の緑彩陶であった。タノン・トンチャイ山脈の墓地跡からミャオ(苗)族が掘り出し、チェンマイの骨董品市場に登場したのが、ことの始めであった。
高額で取引されたことから、1995年ころのチェンマイでは、コピーが店頭に並び、ミャンマー・錫鉛釉緑彩陶と云えばコピーの代名詞の感があった。
今回見たのもその類で話にならない。あいも変わらず入札者がいらっしゃる。少しは勉強したらどうだろうか。
わざとらしく着色した高台裏。写真の底は鉋目をみる。本歌は静止紐切痕をみる。もっともらしい棒状の窯印。一見してダメと分かる代物である。
御覧の各位は、真贋についてココをご覧願いたい。
<了>