<続き>
3.焼成品
過焼成や焼成不足、そして破片が発掘された。完品はなかったが出土した品々は、それぞれの窯でどのような陶磁が、生産されていたかを知る証拠を示してくれた。
焼成品の中心は青磁と緑がかった褐色釉の陶磁であった。ここで焼成された青磁は、白色系統の胎土に薄い緑系統の釉が、代表的器形である盤、蓋付壺、壺に掛けられている。そして、それらの形状とサイズはバラエティー豊かである。
青磁に似た緑がかった褐色釉の器胎も、また白色系統の胎土で、主に壺に用いられ、その形状とサイズもバラエティーである。
未完成のポットも発掘抗から出土した。一般的に盤は鍔付口縁と高台を持っている。そして無文様と、印花や刻花で装飾された破片との2種類がある。
盤


インターキン窯址の青磁盤の特徴は以下である。
●鍔縁と輪高台をもつ
●白色系統の器胎に、薄い緑がかった釉薬が器胎の内外に掛っている
●外側面の釉薬は、高台脇まで垂れ下がっている
●内外共に釉には、1-2mmの貫入が入る
●口縁は無釉
●高台裏も無釉
●釉下の見込みに印花文やカベットに放射状の溝文様(鎬とは異なる)を
もつ

壺
インターキン窯で焼成された壺は、青磁と黄緑色系統の褐色釉ないしは、薄い緑と褐色釉の掛け分けがある。形状とサイズはバラエティー豊かである。
●中形の壺は平底で、広い肩に小さな頸部で、口縁は平らである
●小形の壺は短頸で厚い外反りの口縁をもつ
●大形の壺は、幅広の口で口縁に装飾をもつ
●小形の蓋付壺は形状が不明で、蓋のみ出土し、蓮の蕾の形をした摘みを
もち、青磁釉がかかっている。これはAreaⅡから出土した

他の出土物
陶磁器以外の興味ある品々が、表層の調査段階と発掘調査により発見され
た。それらは・・・
●円盤状の壺焼成具:無釉でその機能は、壺の支持具と蓋との溶着を防止
するため。この焼成具はAreaⅡで採取された
●素焼の壺片:K1発掘抗から発見された。それはタイ国内の窯址からの
出土としては稀なことで、素焼が行われていた貴重な証拠である
●投網のオモリ:AreaⅡから発見され、無釉の焼締め陶である
<続く>
3.焼成品
過焼成や焼成不足、そして破片が発掘された。完品はなかったが出土した品々は、それぞれの窯でどのような陶磁が、生産されていたかを知る証拠を示してくれた。
焼成品の中心は青磁と緑がかった褐色釉の陶磁であった。ここで焼成された青磁は、白色系統の胎土に薄い緑系統の釉が、代表的器形である盤、蓋付壺、壺に掛けられている。そして、それらの形状とサイズはバラエティー豊かである。
青磁に似た緑がかった褐色釉の器胎も、また白色系統の胎土で、主に壺に用いられ、その形状とサイズもバラエティーである。
未完成のポットも発掘抗から出土した。一般的に盤は鍔付口縁と高台を持っている。そして無文様と、印花や刻花で装飾された破片との2種類がある。
盤


インターキン窯址の青磁盤の特徴は以下である。
●鍔縁と輪高台をもつ
●白色系統の器胎に、薄い緑がかった釉薬が器胎の内外に掛っている
●外側面の釉薬は、高台脇まで垂れ下がっている
●内外共に釉には、1-2mmの貫入が入る
●口縁は無釉
●高台裏も無釉
●釉下の見込みに印花文やカベットに放射状の溝文様(鎬とは異なる)を
もつ

壺
インターキン窯で焼成された壺は、青磁と黄緑色系統の褐色釉ないしは、薄い緑と褐色釉の掛け分けがある。形状とサイズはバラエティー豊かである。
●中形の壺は平底で、広い肩に小さな頸部で、口縁は平らである
●小形の壺は短頸で厚い外反りの口縁をもつ
●大形の壺は、幅広の口で口縁に装飾をもつ
●小形の蓋付壺は形状が不明で、蓋のみ出土し、蓮の蕾の形をした摘みを
もち、青磁釉がかかっている。これはAreaⅡから出土した

他の出土物
陶磁器以外の興味ある品々が、表層の調査段階と発掘調査により発見され
た。それらは・・・
●円盤状の壺焼成具:無釉でその機能は、壺の支持具と蓋との溶着を防止
するため。この焼成具はAreaⅡで採取された

●素焼の壺片:K1発掘抗から発見された。それはタイ国内の窯址からの
出土としては稀なことで、素焼が行われていた貴重な証拠である
●投網のオモリ:AreaⅡから発見され、無釉の焼締め陶である
<続く>
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