<続き>
バクニンはハノイの北東30km。紅河・河畔のロンビエン・バス・ステーションから約1時間強である。運賃は7,000ドン。
車掌にバオタン(博物館)バク二ンと伝えたら、最寄りのバス停で止めてくれた。近くには、19世紀前半、阮朝時代に築かれた六角の星形の稜堡式要塞跡が残っていた。形状は上空からの写真がよく見えるので、グーグルアースから借用して掲げておく。函館五稜郭のように角が飛び出ている。防御と攻撃のための銃座を据える。死角をなくすための構造である。横道に逸れたが、バクニン省博物館へアプローチすると、下の李太祖(リー・タイトー)像にであった。李太祖は前黎朝を倒した李朝の初代皇帝で、バクニンが彼の出生地である。それまでのベトナム諸王朝は、中国から郡王としての冊封しか受けてなかったが、李朝は初の国王として冊封された。前置が長くなり失礼いたしました。
外面は立派であったが中味は少なく、多少期待外れであった。展示は諸仏像と陶磁器であったが、前記の如く僅かの展示であった。ナムソン社ヌイダム窯の青磁(青磁というより褐釉に近いが・・・)碗が展示されていたので、以下紹介する。
窯址発掘状況を示す、パネル展示がなされていた。見ると横焔式単室窯であることが分かる。
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