腎臓がんができ摘出手術をしました。
1・発端
05年8月厚生中央病院にて人間ドックを受けました。こちらでは1日5人と人数が少なく、とても丁寧に実施されたような気がしました。
エコー診断の結果、肝臓の再検となり、9月末、CT検査を行うと肝臓はOK(脂肪は多いが)でしたが、腎臓に直径3センチの腫瘍が発見されました。
典型的な悪性の特徴(血管が密)ではないものの、多分がんであり、それを調べることはできない(組織を採る際、散らばってしまう)4センチくらいまでは腫瘍と腎臓の一部だけの摘出手術が可能、もっと大きくなると腎臓一個全摘出です。全摘出の方が簡単であるが、大きさから見て一部切り取りも充分可能だそうです。
女医の中田先生の解説はとても分かりやすく、医長の池田先生と2人で行うそうです。池田先生は厚生年金病院におられたべてらんで経験も多いとのことで、セカンドオピニオン無しで手術していただくことにしました。
手術日は10月28日に決まりました。
2・手術まで
10月初め、大学の同級生との旅行や、将棋友達との対戦があったのですが、ぎっくり腰で動けなくなりキャンセルしました。ご心配をかけてすみませんでした。
その後、少し動けるようになり10月24日には、別の友達と日光旅行に行きました。中禅寺湖の紅葉が見ごろでした。
3・手術前日
10月27日木曜日10時入院。7f北760号室4人部屋の窓側が取れていました。広くて明るい眺望満点の部屋です。富士山が望めるそうです。
(富士山は、11月1日、7日の2回見られました。)
同居人は2人、窓際のWさんは79才、のどのがんで放射線治療中、南極大陸を除いてすべての大陸に旅行し、いつもだったら北海道に鹿を撃ちに行ってた筈という行動派です。奥さんはお昼から夜7時までつきっきりで介護しているという見上げた方です。
午後から担当の中田先生、池田先生、麻酔科の先生、手術室の担当看護婦さんなどから説明があり沢山の同意書にサインします。予備知識がないと不安を覚えるでしょう。
その書類のすべてが、最悪の場合死んでしまうこともあると書いてある訳ですから。
4・手術当日
10月28日13:25 手術着に着替え、ストレッチャーに乗って出発、手術室に入ると結局ヌードにされるみたい。電動でベッドを移され手術台に乗るあたりから、ぐっすりと寝入ります。
13:30手術開始
池田先生、中田先生、麻酔科の担当医師ほか沢山のスタッフに感謝。
左横腹15センチ程を開腹し、一番下の肋骨を切り取り腎臓に達するので、かなりの大手術のようです。
目を覚ますと既に全ては終わっており、酸素をつけられて自分のベッドに戻っていました。
先生からは、「大成功だった」とのお言葉で、時間も予定通り4時間だったそうです。
背中からパイプを入れて麻酔しているので痛みはすくないです。10段階で3,4かな。
映画をみて寝ました。
このパソコンとDVD映画を沢山もってきたので一日3本立てです。なにも見ないで持ってきたので、バイオレンスや病院もので血の気の多い映画ばかりでこまったけど。
5・手術後
腸が働くまで食事が出ません。翌日は終日点滴と、DVDで映画
11月30日、やっとおならが出ました。これから重湯に始まり、(重湯のなんとおいしかったことでしょう)3分がゆ、5分がゆ、7分、全がゆ、少しづつこゆくなってきました。
歩行可能ですが、手術箇所から漏れている、出血や液体を受けるドレンパイプがじゃまです。そのさきにつけた受け袋と、点滴のスタンドを持って歩かないといけません。
映画と食事、終日点滴
11月3日
傷口から出ているドレンホースの排水がなかなか止まりません。おしっこが漏れていると困るので試薬を静脈に注射、直ちに真っ青なおしっこが出ます。
ドレンの先から青いのが出ていると大変なのです。どうやらおしっこの着色は確認できませんが真っ赤な血液とはすこし違います。
11月4日
半分抜糸(ホチキスです)明日ホースを抜いて、月曜日に水のたまり具合をCTでみてみます。もしもれていれば、腎臓から膀胱までバイパスパイプを入れなければなりません。考えただけでも痛そうです。五分五分だとのこと
11月5日
残りの抜糸(じゃなくてホチキスの針)、邪魔なパイプを抜いてもらいました。9日ぶりにシャワーを浴びました。
11月7日
おなかのなかに水が溜まっていないかCTで検査しました。「大丈夫でした」溜まっていませんでした。本当に安心しました。長いカテーテルはなしです。
11月8日
朝の回診で退院の許可が出ました。予定よりかなり早くなりました。
早速身支度をして迎えを待ちます。
先生方、看護婦さん方、ほかお世話してくれたかた、本当にありがとうございました。
6・その後の経過
11月18日
退院2週間が経過し、最初の通院をしました。病院までの運転もできるようになりました。
取り出した腫瘍の病理検査の内容が来ていました。
「腎細胞癌 Ⅰa 直径25ミリ」立派な悪性腫瘍でした。
腎臓がんは、ⅠからⅣまでに分類されますが、一番軽い分類でした。もともと発見しにくいのが腎臓がんで、肺、その他にがんが発見され、どこから来たかを調べてみると腎臓だった(当然Ⅳ)ということがおおいそうです。
今度は1月末、大きい検査は6ヵ月後とのことです。
今回発見できたのは偶然ですが(エコーの検査では腎臓は見えない)それでも、人間ドックに行ったのがよかったことになります。皆様も年一回は検査をお受けになることを強くお勧めします。
皆様のおかげでげんきになりました。
先日から、秩父、丹沢、高尾山など歩きに行くことができました。
ご支援を感謝いたします。
本当にありがとうございました。
THE END
1・発端
05年8月厚生中央病院にて人間ドックを受けました。こちらでは1日5人と人数が少なく、とても丁寧に実施されたような気がしました。
エコー診断の結果、肝臓の再検となり、9月末、CT検査を行うと肝臓はOK(脂肪は多いが)でしたが、腎臓に直径3センチの腫瘍が発見されました。
典型的な悪性の特徴(血管が密)ではないものの、多分がんであり、それを調べることはできない(組織を採る際、散らばってしまう)4センチくらいまでは腫瘍と腎臓の一部だけの摘出手術が可能、もっと大きくなると腎臓一個全摘出です。全摘出の方が簡単であるが、大きさから見て一部切り取りも充分可能だそうです。
女医の中田先生の解説はとても分かりやすく、医長の池田先生と2人で行うそうです。池田先生は厚生年金病院におられたべてらんで経験も多いとのことで、セカンドオピニオン無しで手術していただくことにしました。
手術日は10月28日に決まりました。
2・手術まで
10月初め、大学の同級生との旅行や、将棋友達との対戦があったのですが、ぎっくり腰で動けなくなりキャンセルしました。ご心配をかけてすみませんでした。
その後、少し動けるようになり10月24日には、別の友達と日光旅行に行きました。中禅寺湖の紅葉が見ごろでした。
3・手術前日
10月27日木曜日10時入院。7f北760号室4人部屋の窓側が取れていました。広くて明るい眺望満点の部屋です。富士山が望めるそうです。
(富士山は、11月1日、7日の2回見られました。)
同居人は2人、窓際のWさんは79才、のどのがんで放射線治療中、南極大陸を除いてすべての大陸に旅行し、いつもだったら北海道に鹿を撃ちに行ってた筈という行動派です。奥さんはお昼から夜7時までつきっきりで介護しているという見上げた方です。
午後から担当の中田先生、池田先生、麻酔科の先生、手術室の担当看護婦さんなどから説明があり沢山の同意書にサインします。予備知識がないと不安を覚えるでしょう。
その書類のすべてが、最悪の場合死んでしまうこともあると書いてある訳ですから。
4・手術当日
10月28日13:25 手術着に着替え、ストレッチャーに乗って出発、手術室に入ると結局ヌードにされるみたい。電動でベッドを移され手術台に乗るあたりから、ぐっすりと寝入ります。
13:30手術開始
池田先生、中田先生、麻酔科の担当医師ほか沢山のスタッフに感謝。
左横腹15センチ程を開腹し、一番下の肋骨を切り取り腎臓に達するので、かなりの大手術のようです。
目を覚ますと既に全ては終わっており、酸素をつけられて自分のベッドに戻っていました。
先生からは、「大成功だった」とのお言葉で、時間も予定通り4時間だったそうです。
背中からパイプを入れて麻酔しているので痛みはすくないです。10段階で3,4かな。
映画をみて寝ました。
このパソコンとDVD映画を沢山もってきたので一日3本立てです。なにも見ないで持ってきたので、バイオレンスや病院もので血の気の多い映画ばかりでこまったけど。
5・手術後
腸が働くまで食事が出ません。翌日は終日点滴と、DVDで映画
11月30日、やっとおならが出ました。これから重湯に始まり、(重湯のなんとおいしかったことでしょう)3分がゆ、5分がゆ、7分、全がゆ、少しづつこゆくなってきました。
歩行可能ですが、手術箇所から漏れている、出血や液体を受けるドレンパイプがじゃまです。そのさきにつけた受け袋と、点滴のスタンドを持って歩かないといけません。
映画と食事、終日点滴
11月3日
傷口から出ているドレンホースの排水がなかなか止まりません。おしっこが漏れていると困るので試薬を静脈に注射、直ちに真っ青なおしっこが出ます。
ドレンの先から青いのが出ていると大変なのです。どうやらおしっこの着色は確認できませんが真っ赤な血液とはすこし違います。
11月4日
半分抜糸(ホチキスです)明日ホースを抜いて、月曜日に水のたまり具合をCTでみてみます。もしもれていれば、腎臓から膀胱までバイパスパイプを入れなければなりません。考えただけでも痛そうです。五分五分だとのこと
11月5日
残りの抜糸(じゃなくてホチキスの針)、邪魔なパイプを抜いてもらいました。9日ぶりにシャワーを浴びました。
11月7日
おなかのなかに水が溜まっていないかCTで検査しました。「大丈夫でした」溜まっていませんでした。本当に安心しました。長いカテーテルはなしです。
11月8日
朝の回診で退院の許可が出ました。予定よりかなり早くなりました。
早速身支度をして迎えを待ちます。
先生方、看護婦さん方、ほかお世話してくれたかた、本当にありがとうございました。
6・その後の経過
11月18日
退院2週間が経過し、最初の通院をしました。病院までの運転もできるようになりました。
取り出した腫瘍の病理検査の内容が来ていました。
「腎細胞癌 Ⅰa 直径25ミリ」立派な悪性腫瘍でした。
腎臓がんは、ⅠからⅣまでに分類されますが、一番軽い分類でした。もともと発見しにくいのが腎臓がんで、肺、その他にがんが発見され、どこから来たかを調べてみると腎臓だった(当然Ⅳ)ということがおおいそうです。
今度は1月末、大きい検査は6ヵ月後とのことです。
今回発見できたのは偶然ですが(エコーの検査では腎臓は見えない)それでも、人間ドックに行ったのがよかったことになります。皆様も年一回は検査をお受けになることを強くお勧めします。
皆様のおかげでげんきになりました。
先日から、秩父、丹沢、高尾山など歩きに行くことができました。
ご支援を感謝いたします。
本当にありがとうございました。
THE END