ICゲートグリーン車は、通勤電車にグリーン車を導入に際し、
担当乗務員の必要がない
プラットホーム増築の必要がない
グリーン券券売機設置の必要がない
座席予約ができる
という特徴を持っています、次ページ以下にその方法を解説します、
日本では、高齢者、妊婦、体の弱い人の通勤が避けられず、朝の通勤列車すべてにグリーン車があるのは喜ばれます、このICゲートグリーン車は通勤列車に無理なく連結でき、毎朝の座席を予約できます、地下鉄に乗り入れるためには唯一の解決策です、
ICゲートグリーン車の仕組み
1、 システムの概略
1-1 グリーン車は先頭に連結します、その乗降口は2台目の一番前のドアとし、グリーン車との間はICゲートを使い乗り降りします、担当乗務員は必要ありません、
1-2 グリーン車はドア無しのため最大の座席を確保できます、
また、ホームをはずして停車させることができますので、ホームの増築の必要がありません、
1-3 グリーン料金はICゲートで自動的に徴収され、グリーン券の発売機がいりません、乗客は面倒な券購入から解放され、グリーン車が飛躍的に身近になります、
1-4 グリーン車は座席数以上の乗客を乗せないため、座席の予約ができます、座席通勤の確保は高齢者にとって理想です、
最小の投資で、最大の有料座席数を確保、最大の増収を確保できます、
朝の通勤列車にも無理なく利用できます、
地下鉄に最適です、
まさに、日本の通勤列車の全てに利用できるシステムです、
2、図面の説明
1は普通車車内
2先頭に連結されるグリーン車車内
3はグリーン車に出入りするICゲート
ここの空間は余裕ある広さを確保します、乗客は一人づつテレビカメラで撮影できるようにします、
4は車掌室
ICゲートとの間には、ガラス窓の仕切りを作ります
5はグリーン車出入り用ドア、普通車の一番前です、
6は非常用ドア、地表近くにあるから梯子の必要がありません、
7はグリーン車、普通車のしきり
座席がいっぱいの場合、乗客はここから普通席に入ります
8はグリーン車荷物だな
空港連絡電車などの場合荷物棚の面積を増やします、
9は車掌の左右移動用ドア
簡単に一回ごとに鎖状します
3、ホームを外して停車
ホームを外して停車させる事は、いろいろな場所でやっており、常時外して停車させることは問題ありません、中には踏切を障害して止めているところもありますが、踏切を障害しないような工事をやるほうが良いでしょう、
この方法ではターミナル駅では、前後に2両つなぐ場合は1両分の線路の延長が必要です、また、追い越し駅の場合、ポイントのある場所を移動させる必要がありますが、全部の駅の増築を考えれば費用は少なくできます、
4、実際の車両
グリーン車は最大の座席数を考えれば、2階建てとなります、この場合、2階シートは最前部まで延長して、運転室はその下、1階部分に設けます、通路の幅を広げるため、普通車の先頭車は、図のように改造し、運転機器を取り払い、新グリーン車の運転席に移転させる改造は必要です、
2階シートは素晴らしい眺望をもたらしますから、乗客に好評を得るでしょう、また、運転席に関係がないので、トンネル区間でもカーテンで仕切るようなことはありません、
2階席とその下の運転席の安全が気になりますが、2階席は衝突位置より高い分、また運転席は今までの運転席の2倍ぐらい広くすることができるので、十分安全度を取ることができます、2階席の一番前と運転手席にエアーバッグを装着するとよいでしょう、また、テレビカメラで監視して非常の場合自動ブレーキをかけるのも必要だと思います、
5、ICゲートの仕組み
ICゲートでは入場した人数をカウントすることにより、座席数以上の乗客の乗りこみは断ってしまうため、グリーン車の通路には人はいません、したがって、次の停車駅に下車する乗客は停車駅に止まる前に、普通車一番前の乗客だまりまで来ています、したがって、下車客が下りれば次の乗客はすぐに乗りこむことができ、スムーズに運用できます、
これを効率よく実施するため、IC乗車券では駅に着く前にICゲートを出ていないと次の区間のグリーン車料金が発生するようにします、
6、予約の仕組み
ICグリーン車では予約もできるようになります、グリーン席は原則自由席ですが、予約があった場合その席に赤(何色でも可)の予約ランプをつけ、予約のない乗客はそれ以外の席に座ります、担当乗務員がいませんので、誰かが予約席に座っていてごねるという事態が想像されますが、自由席の乗客も必ず席はありますから、大事にはなりません、
座席の予約は券売機または窓口で行い、列車番号、発車時間、座席番号を書いた切符類似のカードを発行します、このカードだけでは乗車できませんので、落としたカードを拾った人は乗車することができません、また、カードを入れれば、いつでも再発行します、
また、ICゲートにはテレビ電話で、オペレーターセンターにつないでおき、万一のトラブルに備えます、
7、チャージ不足の場合
ICゲートでは、自動チャージにして、チャージが足りなくて通れない場合に備えますが、チャージ不足の場合(自動チャージのできないカード)も乗客を通し、後ほど改札口で刎ねられ、チャージをして通ります、
8、担当乗務員がいらない
ICグリーン車では、専用乗務員の必要はありません、予約席、自由席ともICゲートの計算に任せて問題ありません、地下鉄で、先端に階段があり一番混むような構造の場合、階段を1両分ずらして付け替えるような改造が必要かもしれません、
9、現在の設備が使用可能
編成の中央部分にグリーン車を組み込む場合、全部の編成が完成するまでの期間は、異なった編成が来るので、乗客が迷います、そのため、グリーン車を、無料にしなければならなくなります、ICグリーン車システムではグリーン車のない編成が来ても乗車位置に変化はありませんから全部の編成より少ない編成からテストできます、
また、ホームドアは今設置して、そのまま運用できます、
10、運転手、車掌の勤務状況
運転手席は現在と大きく変わることになります、1階部分は線路に近いですから線路際にホームまで、1人分の小道を設け屋根もつけるようにします、
実際には運転手が車両を離れる場合はよほどのことが起こる場合でしょうがそれに対処できるようにします、
車掌席は、ICゲートの両側に車掌台があり、間にICゲートがありますから、次の駅でホーム位置が変わる場合、左右に行き来しないといけません、それ以外は今の状況と変わりません、
11、ターミナル駅での車内整備
席の変換は回転式シートを自動転換します、乗客のことを考えたら、テーブルがあったほうがよく、飲食などで汚すことが考えられます、ターミナルでは車内をテレビカメラで監視しておき、清掃しないといけない部分だけを清掃するように考えたらよいでしょう、
12、ICゲートの故障対策
ICグリーン車の心臓部分ですから、メーカーに実験してもらって、納得のいくものを作るべきでしょう、ICゲート出現以来年月が経っていますから現在のものは耐久性では格段よくなっていると思います、1台でもよいはずなので、ドア部分の故障ではもう1台を使うことにします、駅にリペアステーションを置き、修理するようにします、
13、グリーン車を端に連結する
中央に連結する場合に比べメリットは大きいです、このシステムが普及したら、どの電鉄でも端に行けばグリーン車に乗れるという常識が生まれます、昔から旧国鉄の特急燕、その後の電車特急、JR東の新幹線ハヤブサなどでは上級車両はみな端に連結しています、普通車の乗客が車内を歩かないメリットも大きいです、
14、急行特急だけに使うか
最初は優等列車だけに使用するほうが良いのですが、各駅停車列車にも組み込むのがいいでしょう、各駅停車列車が急行より2両分ぐらい短ければ追い越し駅での改良はしなくてもよくなります、急行とおなじ両数連結があれば、追い越し駅での改造工事が必要です、
15、途中切り離しの場合
現在10両編成の列車は、6両、4両に切り離しできます、ICグリーン車ではそれぞれの編成の先頭にG車を連結しますから、切り離した場合、6両+2両のグリーン車で過大な設備ではなく、6+1Gの1両で済みます、これが真ん中に連結する場合6+2となって、持て余すことになるでしょう、アテンダントも必要ですし、
15、終わりに
ICグリーン車はいろいろな検討をしましたが、御社の増収に一番近く、通勤列車の着席通勤ができる唯一の道であります、かっこいい先頭グリーン車に乗りたいという乗客も期待できます、
経営会議の議題に乗せていただければ幸いでございます、
文責 増山静男